
キナバル公園「植物園」からサバティガーデンへ行く途中・・・
ラフレシアの花が咲いているという情報が入り見に行くことにしました。

ラフレシアは、東南アジア島部とマレー半島に分布するラフレシア科ラフレシア属の全寄生植物です。
花を咲かすのに、2年もかかるのですが、花が咲いたら約3日で枯れてしまいます。
ですから、なかなか見ることができません。
案内役のアラカワさんも今回まで見ることができなかったそうです。
初マレーシアで見ることができた私たちは、誰が運を持っていたのでしょうね。

なかなか見られない花とはいえ、
ラフレシアのポジションは決まっているようで、見るための階段とスペースが作られていました。

後から歩いていた私が行った時には
みんなはもうすでにラフレシアの花に夢中で
写真を撮り合っていました。

『入らないでね!!』の看板がありました。
「はいはい、わかりました。みんなも入らないでね!!」。。。

「おおぉ~、これがラフレシアかぁ~」
ラフレシアは、世界最大の花と言われています。


横からも撮ってみました。
オスのオランウータンの顔のフランジを横から撮っている気分です。ハハハ・・・。


寄生している植物の根と新しいつぼみも見えます。
ラフレシアは、
ブドウ科植物(ブドウ・ノブドウ・ヤマブドウ・ツタなど・・・)の根に寄生し、糸状の細胞を食い込ませた部分から直接花を出します。
茎も根も葉もありません。

ここで、一眼レフカメラでラフレシアを撮りました。
さすが望遠レンズです。
奥まで撮ることができました。

ラフレシアには、雄花と雌花があって、
雄花のおしべから花粉が出て、花の奥に入り込んだハエに運ばれるそうです。
そのハエが、雌花に入りめしべに花粉がつき受粉するというしくみだそうです。
が、所説あるようです。
めったに咲かず、咲いても3日程度しかもたない幻の花ですから研究も進まないのかもしれません。

ラフレシアは、「腐った肉のにおい」や「トイレの悪臭」がするといわれています。
花に寄ってきているのも、臭いにおいがする場所によくいるハエですしね。
臭いにおいがするのかもしれません。
私には、わかりませんでしたが・・・。

さすが、望遠のカメラです。
ハエもしっかり撮れています。(自画自賛・・・)

このつぼみは、あと何日で咲くのでしょう。
大きな花が咲きそうな予感がしました。


さらに、不思議なことにというか、ラフレシアの不幸な一生を感じるのですが
開花のピークが過ぎると分解が進んで鮮やかなオレンジ色だった花びらが変色し、
溶けて固まった溶岩のようになってしまうのだそうです。

ラフレシアは、キナバル公園の外側に広がる山地に多く見られ、
キナバル公園内の観光地の一つであるボーリング温泉周辺では民家の庭にも咲くので、
入場料を取って公開されているのだそうです。

私は、ボルネオ島のジャングルを歩いていて偶然ラフレシアの花に出会う…というような
夢のまた夢・・・物語でしかないようなことを思い描いていました。
ジャングルを歩くことも想像以上に大変なことですし
(今回の旅行でも実感しました・・・)
ラフレシアが咲くことが想定済みの民家の庭であっても開花の時期に居合わせたことを
幸運だと思わなければいけないのかもしれません。

私たちは、目と写真にラフレシアをしっかり焼き付けて
来た道をもどりました。。。
午後1時を過ぎていました・・・。
1時間の時差があるので、日本時間なら2時過ぎです。
お腹もだいぶ空きました。
次の目的地、サバティガーデンに急ぎたいと思います。
