暖房の効きすぎ？

８日の木曜日は自治会館の朝風呂でヒデ～目に合い、午後は太極拳の練習で、以前のトウロをスッカリ忘れていて、踏んだり蹴ったりの教室だった。

なんで、こんなに忘れっぽくなったのか？

元々の頭に物入れが少なかったのに気が付かなかったのか？

９日の金曜日は水泳とパソコンで、またまた、ない頭を使い切り夜はダウンして転寝（ウタタネ）で夜更かしだ。

そして今日（２／１０）は午前中の「ヨ～ガ」で身体を捻じる。

骨か？筋肉か？どうもすっきりしない。痛みはないが・・・。

身体をすっきりさすために「よ～ガ」に行っているのに・・・・。

或いは、疲れていた身体が「ユ～ガ」で少しよくなっていて、このくらいで済んでいるのかも・・・？。

そこに持って午後３時からの「太極拳教室」だ。

休みたいようだった。

この太極拳は流派が異なり動きが今まで私が習った太極拳と、まるっきり違う。

頭の切り替えが必要な上に今日の私は、なんだか身体の調子がイマイチよくない。

それでも練習中に珍しく汗を掻いた。

その為、更衣室が無いので身障者用のトイレに入り練習途中に下着を着替えた。　

練習は５時で終わるが帰宅後、無性に酒（焼酎）が飲みたくなる。

「摘み」をカミさんに頼むが、今日の　カミさんはご機嫌が悪い。

上目使いは卑屈で好きではない。

然し、何故かパソコンを打つ姿勢も何時もの姿勢が崩れ伏し目かちになる。

だらしない爺だ。

姿勢を正し・・・。

「おい、何かないか？」と何時ものように威張って言ったが、どうも勝手が違う。

台所から

「何かって何？」つっけんどんな返事だ。

「何かって？なんだよ～・・・？」と急に先ほどの姿勢を正した勢いは何処えやら訳の判らないことになった。

「酒の摘みだよ！」　とついに怒鳴った。

「鼻でも摘まんだら？」　

「なにィ？」　こうなったら、もう喧嘩だ。

「頼まんよ！」　　

「好きにしな」　いやはや、これでは「関ヶ原」だ。

そっちが、それならっと、充（ア）てつけに　棚から、カミさんが特注して取り寄せて日頃大事に食べている大型のチョコレートを出して焼酎の魚の変わりにした。

見ておれよ。

目を回しても知らんぞ！

そして焼酎の魚にした。

この特注のチョコレートを折りながら小さくして齧り焼酎を飲む。

チョコレートを魚にしたのは初めてだが、驚いたことによく合う。

これはいい！チビチビとコップを傾けた。

片手に焼酎。片手にパソコンのマウス。

そしてgoogleのニュースを見ながら　焼酎を手に飲む。　

こういう時は新聞よりパソコンが便利がよい。

暫くしてカミさんが皿に貝柱の刺身を盛り付けて持って来た。

「おい、これ・・・　何だ？」

「刺身だよ」　　

「えッ」　　　　

「お前さっきは“鼻でも摘まめ”って言っただろ？」

「ああ、弾みだよ、ほっとく訳にいかないだろう？」　カミさんはテーブルの上の大きなチョコレートをチラッと見たが何も言わない。

途端に焼酎が苦くなった。

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折角、作った刺身だ。

表現のしようのない味を確かめながら、また、焼酎を飲み始めマウスを動かしパソコンのニュースの続きを見る。

「おい、夕飯はいらん・・・」　

「そおォ・・・」　

「今日は早く寝るから・・・・」　

「そのほうがいいよ」　

暖房が効きすぎているのか顔の汗を拭いた。　

その手で爺はパソコンを落とす操作をする。

カミさんは側で確定申告か何か知らんが多くの書類を広げて見ながら黙々と電卓を叩いて仕事に精を出している。

暖冬の我家の居間の夜は暖かい雪が降る如く静かに更ける。
　
くそ爺は　そォ～と二階に上がった。