お下り(オクダリ?)さんの 珍道中?
新幹線のトイレの巻 ①
10月の中旬に田舎の弟から一通のメールが入った。
我輩は耳が遠く話の内容がよく理解できないので連絡は全てメールである。
「○○の父 危篤・・・・」○○は弟の嫁さんである。
メールの中には我輩の身体を心配した“帰らんでええよ”と言う言葉もあったが、そうもゆかない。
それに久しく帰省していない。
この際 思い切って帰るのも・・・と考えて帰省を決めた。
直ぐに立つには準備がいる。
丁度 薬も切れ掛かっていた。
月に一度の病院に行く日も近く、あれこれ考えて22日の早朝 立つことに決めて返信メールを出した。
翌々日、ダメだったと、またメールが入った。
種々の段取りも報せてきたが既にキップその他は全て用意したあとだった。
兎も角、帰省の支度はお見舞いの用意から、お悔やみの用意に変った。
22日の当日は家を6時50分に出て北久里浜駅に向かった。
前日にタクシーの予約をしておいたのでタクシーは指定時間の10分前に我家の前に来ていた。
北久里浜駅のホームに入ったときに電車が来た。慌ててその電車に飛び込んだ。
電車はこのような朝 速い時間でも混んでいて我輩夫婦はドアーの側に立っていた。
電車の扉が閉まってホームを見ると何故か?
ホームには通勤の方らしき人が多く残って立っておられた。
“しまった!この電車は堀の内(北久里浜駅から二つ目の乗り換え駅)まで だったか?”と瞬間思い、側に立っているカミさんに
「おい この電車、ことによると“堀の内”行きかも知れないぞ?」
「どうして?」
「駅のホームにたくさんの人が(この電車に)乗らないで立っていたよ」
「大丈夫だよ。この電車は“押上(オシアゲ)”行きと書いてあったよ」と言う。
驚いたね~エ!
カミさんは、あの咄嗟の乗車でも、ちゃんと電車の行き先を確かめていた。
我輩は目前に来た電車の車体だけ見て開いた扉に飛び込んだのだ。
こんなことは我輩は昔からしょっちゅうやっている。
いつも、その度に乗車してから後悔して居るのが現状だった。
どうもコレばかりは幾ら歳をとっても治らないようだ。
所謂 注意力 散漫だ!
そうこうするうちに30分後には上大岡駅でブルーライン(横浜市営地下鉄)に乗り換え“新横浜駅”に向かう。相変わらず地下鉄も混んでいる。
横浜でやっと座れた。
新幹線に乗るのは何十年ぶりといっていい。
先ず、驚いたのは座席の間隔の広さだった。
我輩の足が短い所為か?実にゆったりと座れた。
「おい 随分と楽だな~ア~」
「ほんと!広いわね~」かみさんも驚いていた。
車窓からの景色はまるで早送りの映画のように流れていてよく分からない。
これでは早すぎる!旅情なんてものはない!そう思うが・・・
新幹線もわざわざ早い“のぞみ”に乗ったことは既に頭にない!
名古屋駅に近づいた時に車窓から・・・
名古屋を過ぎたころだったか?我輩はトイレに行って来た。
寄る年波でトイレも近い。
新横浜で用は済ませて乗車したのに?持たないのだな~ァ。
我輩がトイレを済ませて座席に帰ってから直ぐに今度はカミさんがトイレに行った。
そしてカミさんはトイレから帰り座席に座るやいなや・・・
「ねエ~トイレのドアーが開かなくて困っているとね~エ そこに立っていた男の人がドアーのボタンを押して開けてくれたよ、ビックリしたね。自動扉なのね~エ・・・」カミさんはしきりに感心していた。
そして、「トイレの中が広くて綺麗なのね~~」またまた感心している。
「それから、あんた流していなかったね~?」と我輩を問い詰める。
しまった!ばれたか?
実は流すにもレバーが無いのだ?後ろを幾ら確かめても何処にもなんにもない!
えい!とばかり、そのまま蓋をして出たのだ。
そこえカミさんが後から入ったらしい?
「あのね~流すのも棒に触らなくていいのね~」
「壁の印に手を翳(カザ)すだけで いいのよ~あれはいいね~」
我輩は心の内で へ~エ?と思う。
“ふ~ん・・・壁にセンサーが付いていたのか~?”
素知らぬ顔をして再びトイレにたった。
トイレの場所に行くと少し向こうの扉から男性が出てきた。
側(ソバ)に行くと、そこは男性専用のトイレだ。
な~んだ。
これは昔と変らないではないか?もっと注意して見ればよかった・・・。
そして、よくよく見れば先ほど我輩とカミさんが入ったのは身障者用だったのだ。
だからウエスターン型のみで男性用のストール型便器がなかったのだ。
改めてもう一度 開閉ボタンを押して入る。壁を見た。
そこにはちゃんと、流すには、ここに手をかざして下さいと案内 文字がある。
この大きな案内版のチラシを見落としていたのだ。
こんなことも分からず、これで一級建築士とは、泣きたくなる!
歳はとりたくないな~~ア!
もともとの頭の悪さを歳の所為にしている“くそ爺”だった。
先ずは新幹線トイレでの失敗の巻きでした。また 次回に・・・
名古屋駅に近づいた時に車窓から・・・
そこにはちゃんと、流すには、ここに手をかざして下さいと案内 文字がある。
最初の京急のくだりは、まるでうちのちび太のような展開か?と思いましたが、奥さま、さすがでしたね!
子どもたちが小さい頃、よく新幹線に乗って目的なしでいろいろな方面に遊びに行きましたが、ちかごろはさっぱりです。
きっと、10年前とはえらい違いなのでしょうね~。
3分ほどで止みました。
osamuさんのブログを読むと日進月歩の様変わりで、私のような老人+田舎者は旅に二の足を踏みます。
熊のように冬眠をしている方が無難ですね。
でもチョッピリ旅もしたいです。
私が新幹線に乗ったのはもう15年以上前でしょうか?今はその時と全く違い、いろんな点で間誤付きました。歳の所為か信じられないミスを沢山犯しました。後で考えると自分でも可笑しく感じましたね。
もう故郷に帰ることはないでしょう。何とか、また、こちらに無事帰れて少し安心しました。当初は一人で帰る心算でしたが、家内が心配して付いて共に帰省しましたが、これで、また何時もの生活に戻りました。
11月8日の囲碁大会は他に用事ができまして欠席です。残念!
旅はいいですが、どうもいろんな点で間誤付きました。グリープでの旅はいいかも?自分で何もかもするのは大変でした。切符や旅館、観光などの手配も面倒になりました。
この歳ではもう故郷に帰ることはないでしょう。頭がついていきませんでしたね。原爆資料館にも行ってきました。また、ブログに書く心算です。