他部署の新入社員。
お堅い一流大学を出て、なぜかうちの会社なんかに入社。
東京の一等地出身で、父親は外車を何台も乗り回しているらしい。
服装もバッチリお嬢様で、顔も美人で、言葉遣いもイントネーションも完璧。
正に非の打ち所がない。
で、今日。
来年度入社の学生の面接があった。
そのうちの一人が、帰り際に裏口と表玄関を間違えたのね。
うちの会社、一階は割りとだだっ広いスペースになっていて、表玄関から裏口が見えるくらいなの。
面接会場は二階にあって、二階に行く階段は裏口のすぐ近くにある。
緊張していて順路を覚えていなかったのか、早く帰りたい気持ちが強かったのか、階段を下りてすぐのドアに足を向かわせた可能性がある。
でも裏口から出ると、駅へ向かうバスには乗れない。
間違って裏から出た彼女を、お嬢様新人が追いかけていって表へ誘導した。
まあちょっとした珍事で、フロア中が笑い声に包まれた。
学生がドアを出た直後、彼女の部署の中堅社員が
「来た道(社内の順路)覚えてなかったのかな」と言ったら、お嬢様が
「馬鹿なんですかね」と言った。
そして続けざまに「まあ、話せば(馬鹿かどうかは)わかりますよね(プ」(表玄関に誘導するときに少し話したと思われる)と!!
ちょっとビックリした。
私、結構口が悪いとか、厳しいことを言うとか言われるけど、「馬鹿」みたいな直接的な単語は使いませんよ。
お嬢様が「馬鹿なんですかね」と言ったのにすごく衝撃を受けた。
若いっていうのもあるんだろうけど、「完璧」っていうのはこの世に存在しないんだなーとしみじみ思った三十路です。
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