有川浩『レインツリーの国』（新潮文庫）

　本屋の文庫本平積みコーナーで、ボコッと凹んでいた作品です。

　『図書館戦争』シリーズの中で出てくる架空の作品を、作者が実際に書いたものです。

　非常に読みやすくて、文字数もそんなに無いので、私はプロントでハイボールを飲んでいる間に読み終えてしまいました。

　読みやすいことと、作品の奥深さは必ずしも比例しない。

　有川浩と言う人の、人の心の動きを書く力は、本当にすごいと思わされる作品でした。

　物分りが良い（ふりをしている）人が限界を超えたときの手に負えない残酷さとか、容赦が無い描写に心が痛んだ（私は結構物分りが良いふりをした挙句、簡単に限界を超えるので）。

　聴覚障碍者の我侭を、障碍を起因とする部分と、単なる若い女性的な特性が起因する部分とに分けて描写するあたりに、やっぱりものすごい思慮深さを感じて鳥肌が立つ。

　そして、障碍に起因する頑なさや、健常者が人生の不幸に直面した結果から起因する頑なさに、大差はないということを思い知らされる、人間の根本的な心の動きの細やかで大胆な分析。

　…この作者は一体どんな人なんだろうと、改めて恐ろしさを感じつつ、単純に心が動いて涙が出てくる一冊でした。


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デートの後で飲みたくて

　おととい前回のデートをした段階で、私は今日（月曜日）夏休みであることが決まっていたんだけど、前回のデートの内容が内容なだけに、なんとなく今日彼には会う気がしなくて、今日休みであることは黙っていようと思っていた。

　しかし、どうやら私はおとといより前に今日休みを取っていることを彼に知らせてしまっていたらしく、あさって（今日）も会おうといわれてしまった。

　仕方がないので、今日会うことに。

　自分から会おうと言ったくせに、暑さで朝から機嫌の悪い彼氏。

　昨日の飲み会で、今の私がリラックスして会える他人は彼氏だけだと思っただけに、かえって悲しい気持ちに。

　怒っているせいか歩くのが速いので、そのことを指摘してから、全体的に少しはマシになった。

　…なんか微妙なんだよねー。

　こんなに短気な人と人生をともにできるのかと、悩む日々です。

　彼のほうはやっぱり結婚したいみたいで、今日もそんな話題が出ました。

　でもあんまり具体的な話はしない。

　…ままごとかよ！って思うわけです。

　計画性はないし、そんなに頭もよくないと思われる彼氏。

　とにかくいろいろ疑心暗鬼になるわけです。

　えらそうなことを書いても私は結婚するには不良物件であるわけだし（実家のローン持ち、母子家庭、兄は知的障害者）、頼りない彼ではこの先うまくいくのか期待ができない。

　…そんなこんなで。

　最寄り駅についてからプロントのカウンターで飲んじゃうよね。

　ハイボールと森香るハイボール（白州＋ミント）。

　その後、格安中華屋でハイボール×2、100円の鶏皮ネギと、400円のマーボーナスと、300円のチャーシューサラダ。

　贅沢しすぎたかしら…。

　でも、やってられないのよ。いろいろ。


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