「金田一少年の事件簿」のマガジンノベルス版です。
なつかしさに惹かれて買ってしまったけど、これはマンガの『金田一少年の事件簿』のキャラクターにハマっていないと、そんなに楽しめるものでもないなーと思った。
ミステリーとしてはパンチが足りないし、マンガを原作にしているがゆえの(良い意味で)の非現実感がもたらす浮遊感みたいなものもないし、ラブコメでもないし、なんか全体的にときめかないのよね…。
ミステリーだから当然、被害者、容疑者、探偵、真犯人、と登場人物が多いんだけど、なんだか最後まで登場人物が覚えられないようなボヤッとしたストーリーだった。
「天才孤児が集まる軽井沢の別荘」っていう設定の特別感があんまり感じられなかったのよね…。
もうちょっと異常な雰囲気でも良かったような。
「金田一少年」のマガジンノベルスは『電脳山荘』が一番面白かった。
パソコン通信で知り合った人たちが、ハンドルネームと嘘の経歴を仮面に集う雪山の山荘!
もうベッタベタだけどそこが面白い。
ミステリーとしても物語としても、これがピークだったな。
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