このお盆明けの高山は客足がさすがに少なかったです。高山市からは一人の罹患者も出ていないのにも関わらず、です。
観光業の苦境は「頑張る」なんていう次元の期間ではなくなっています。本当ならもっとたくさんのお店や宿が、商売をたたんでいるのが普通のはずのところ、営む方々の尋常ならざる工夫や配慮で、首の皮一枚の存続のはずです。
15年来通ってきた高山で、美味しくって、地元の味を守ってきてくれていたお店も2軒、この夏には閉店していました。本当にいいものをきちんと提供できているのにも関わらず、伝染病なんかで街の中の歴史文化ごと消滅していっています。
奥飛騨はそれこそ「温泉の宝庫」5つの温泉郡がよりどりみどりの楽しさに、触れもしない内に消えてしまう気配。向かう道すがらは数カ所で片側一方通行になっていました。道沿いには根っこをむき出して横倒れた大木が土砂にまみれて道半分を覆っていました。それでも温泉は楽しめたのです。平日の16時でも駐車場は満員でした。
はじめて連れて行った二人は、大変高山が楽しかった、また来たい、と言ってくれました。買い物に良し、温泉に良し、観光に良し。悪いとこなんてありゃしません。
なのに、まだ旅館、温泉の苦境は続くのは、どういう風に考えたらいいのか。せめて、足しげく通い、楽しむ事で、協力の片鱗にでもなれるといいのですが。早くこの災厄が去りますように。