歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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つぶし合いに意義はない

2013年01月24日 | フィギュアスケート

このところ、試合観戦やTVでの試合観戦で気になっていた「応援合戦」ともいえる試合観戦の姿勢について一つ。

もちろん私を含めて、皆さん応援する選手がそれぞれいらっしゃるでしょうし、特に応援に熱が入る選手がいる方も少なくないでしょう。

バナーやタオルでの応援も、周囲に迷惑にならない限りは問題ないと思います。

しかしここにきて、四大陸選手権以降の国内開催の試合においては、バナー掲出について規制が入ることになりました。

抽選というスタイルや、サイズ指定にご不満がある方もいらっしゃるかもしれません。特にバナーは作成に時間も費用も

かかりますから、今まで愛用していたものが使えなくなるとしたら残念なお気持ちも分かります。

ですが、バナーを貼る場所を巡ってのトラブルや、ごひいきの選手や同じファン以外は全く顧みない応援スタイルを貫き通す方が

いらして不快に思う方も少なからず出てきたのもまた事実かと思います。

 

競技ともなれば勝ち負けが当然決まります。その時の選手のコンディションや、他の選手の演技との兼ね合いで勝ったり負けたり

結果は毎回さまざまです。

しかし、大きな声援を飛ばしたりどんなに大きなバナーを貼ろうとも、最後は選手の演技次第です。(まあ、ジャッジの採点に問題があることも

多々、というか納得いかないことが多いのは分かります…)ミスが多ければ、いかにファンが応援しようとも後押しにも限界があるでしょう。

熱烈に応援している選手が負け、ライバル選手が勝てば悔しいのは分かりますが、不満はせめて同じファンだけが見る場所や仲間内で

ぶつけ合いませんか?

 

バナーやタオルの問題同様、最近ネット上(ブログやツイッターなど)で勝者を貶め自分が応援している選手が本当は勝っていたと主張したり、

あるいは気に入らない選手やもっとひどいケースは選手のご家族まで誹謗中傷したり非難するのを見ると、とても残念に思います。

 

全ての選手を好きになれとか、みんな応援しろというのではありません。好悪の感情はそれぞれですし、そんなことを私が強制できるとは

毛頭思っていません。

ただ思うのは、自分が応援する選手以外に頑張っている選手たちにも、最低限の敬意を持ち、彼らのファンにも配慮してお互いに快く

観戦できるようにしていった方がいいのではないかということです。

 

女子シングルだけでなく、男子シングルも最近は出場枠が足りないと思うほどに日本国内でも選手層が厚くなってきました。アイスダンスも

まだカップルを組んで年月が浅い組ばかりではありますが、リード姉弟だけでなく複数存在し四大陸には3組も出られるんです。

ペアだけはいまだ難しい状況ではありますが、いずれにしても日本の選手たちはみな頑張っていると思います。(もちろん外国の選手も

そうでしょう)

できれば少しでも多くの選手に声援を送りたいと思いませんか? もしどうしても無理な場合は、せめて悪口は人目のつかない場所で

こっそりと吐きましょうよ。

少なくとも、同国選手のファン同士で足の引っ張り合いなどすべきではないと思います。全くメリットがないばかりか、選手の耳に入れば

彼らは不快に思うのではないでしょうか?

 

憎悪は意外と自分が思う以上に表に出るものです。それは表情にせよ文章にせよ、気を付けないと思いのほか見る者に逆に反感を買い

かねません。

ご自身の品位を貶めないためにも、誰恥じることなく正々堂々と気持ちよくごひいきの選手や他の選手たちも応援して、いい雰囲気に

出来れば最高ではないかと思います。