歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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どちらか片方では論拠に薄い

2013年01月12日 | フィギュアスケート

寒中お見舞い申し上げます。早いもので年が明けてから十日以上経過してしまいました。

今年ものろのろ運転の拙ブログですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、昨年12月あたりから、嵐を呼ぶ選手がまた競技に復活してきたこともあり、再びジャッジ&採点絶対主義者の皆さんが元気を取り戻して

きつつあるようですが、不思議なことに彼らは「採点は絶対正しい」と主張する割には、ある選手が良い成績を出したり、僅差だったりすると歯切れが

悪いことを最近再認識しています。

おかしいですねー、採点が絶対正しいなら誰が勝とうが文句ないはずですよねー?

そしてそういった方々は、決まってその「ある選手」の勝ち方には一言付け加えずにはいられないようです。とにかく「何かが足りない」と。

その最たる者がかの有名な城田憲子氏ですが、説得力のある主張をしたいならば、極力公平な視点からでないと受け入れられませんよね。

案の定、彼女の滅茶苦茶な主張はかなり反発を食らっていたわけですが、まあ当然ですね。城田氏の場合は連盟に所属するいわば公人の

扱いになりますから、一般のファンがあれこれ好き勝手に物申すのとはわけが異なります。

 

ところで以前から気になっていたのですが、採点絶対主義者の皆さんは、とにかくプロトコルを仏壇のご本尊のようにありがたがります。

私も主要大会の場合は必ず目を通し保存していますが、それでもプロトコルはジャッジの判断を数値化したものにすぎませんし、

あくまで演技そのものを見たうえで比較検討する資料と捉えています。

いずれにしても演技だけ、もしくはプロトコルだけを見て論じるのは不完全だというのは概ねほとんどのフィギュアファンならご理解頂けるでしょう。

また、プロトコルもただ数値の合計だけを見るのではなく、各ジャッジのGOEの出し方やファイブコンポーネンツの出し方まで見ないと、それが

妥当か否かは論じられないと思います。

 

残念ながらISU主管の国際試合においても、技術委員会の影は薄くあいかわらずおかしな採点がまかり通る現状ですが、おかしいと論じるには

まずどこがおかしいのか、具体的な分析をしつつ演技を見なければいけないと、自らも思う次第です。

 

まだ2012-13シーズンも折り返し点を過ぎたところです。後半に大きな試合が集中していることもあり、調子の良しあしや表彰台に上がる

選手もまた異なってくるかもしれません。

ともあれ真面目に研鑽を重ねている選手の皆さんには、是非とも元気に良い結果を出せるようにと祈っております。

来季の五輪シーズンに向けて、これからがいよいよ正念場です。