パエ-リャ

木製カトラリ-

バンダ諸島からアンボン、その先へ-(3)

2016-09-15 04:03:10 | Weblog

インドネシアを旅するにはフェリ-は欠かせない。インドチャイナのバスのようなものだ。

インドネシアにはフェリ-運航会社として、大きくふたつある。PELNIとASDPで、PELNIは  Lonely Planet でも絶えず紹介されていて、注目度も高いが、ASDPは全く知られていない。最大の理由はホ-ムペ-ジがすべてインドネシア語で書かれているからだろう。

PELNIのホ-ムペ-ジもインドネシア語で書かれているが、言語切り替えボタンがあるので、多少は使いやすい。ただ、使えるHPがあることをウエブの投稿記事から判断する限りでは欧米人でも知らないので、一連のPELNI/ASDP関連の記事が英文で書かれている理由だ。

(PELNIのHPだとして、一般に出回っているのは、インドネシア語の粗悪なもので、特に検索機能は使いものにならないほど、動作が不安定で、どうにもならない)

で、バンダ諸島とアンボンの関係でPELNIの運行状況をみると、バンダ諸島からアンボンへの直接ル-トは存在しない。大まかに、東西の流れの中で首都圏からアンボンに行くことは出来るが、バンダ諸島を含む島から、南北の流れの中でアンボンに行くPELNIのフェリ-は存在しない。

PELNIは国策運航会社なので、領土のとんでもない僻地にある港まで超長距離を運航しているが、運航空白地域もある。

ASDPは、それに対して中距離フェリ-の運航に特化していると思われる。ASDPもバンダ諸島から直接アンボンには行かないが、スラウェシ南部へは沢山の連結フェリ-を運航している。今後の記事ではそれを見ていく。

それ以外にも、特に観光地がらみで、超局地的なフェリ-も運行されていて、特にバンダ諸島ではバリ/ロンボクの周辺、それとコモドドラゴンで有名なコモド島の周辺がそうだろう。これらの超局地的フェリ-は毎日運航されていると思う。PELNIが特定の港に入港するのは1週間に1度くらいの頻度みたいだし、ASDPは週に2,3回とか、あるいは週末だけとか、この辺になるとインドネシア語で書かれているので、ウエブ辞書を使って調べる必要がある。

ここで、もう一度インドネシアの地図を見てみよう。

このような感じで、逆方向の動きは考えない。出発点まで飛ぶ必要もあるからだ。なので、現実的な選択肢は以下のような大まかな流れの中にあると思われる。

コモド島の直近の西側の港は SAPE だ。サペからコモド島を通過して、フロ-レス島に渡ってしまうと、大きな港町のマウメレまでは陸路でしか行けない。ASDPもこの部分を運航していないので、200kmのバスの旅で、覚悟が必要になる、が、出来ない事でもない。 

同様に、バンダ諸島の何処かと、マカッサルを結ぶル-トも抵抗がある。逆戻りするような感じになるからだ。だから、バンダ諸島のどこからスラウェシに渡るにせよ、決定的なノ-ドは矢張り、バウバウだろう。PELINIもバウバウには複数運航しているからだ。

ここで、コモドの近辺を見てみよう。

ビマはペルニの運行表に頻繁に出てくる。おそらく港の水深がとても深いのだろう。ペルニの船は数千人を乗せるドイツ製の大きな汽船だからだ。

勿論、ここまでどうやってたどり着くかの問題はある。

ただ、ここまで来てしまえば、サペからも、あるいはラブハンバ-ジョからもASDPの中距離フェリ-を乗り継いでバウバウまで行くことが可能になる。

コモドドラゴンを見たければ、いっそのこと、コモド島に局地フェリ-を使って行ってみて、その勢いでラブハンバ-ジョに渡ってしまうオプションもありだろう。その先は長距離のバス移動があるので、考えてしまう。

いずれにせよ、大まかな作戦としては以上のようになるだろう。今までの暫定的な探索で、特にASDPについては運航頻度とかも含めた情報を確かめることが出来るので、再度運航表を参照しながらシミュレ-ションを繰り返して行く予定だ。

後、注意しなければいけないのは、PELNIの場合、関心のある港が出発港から離れれば離れるほど、到着予定が当てにならなくなることだ。理由は、それまでの港での遅れが積算されるからだ。


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