これが問題のPELNIのURLだ。
ホ-ムペ-ジには運航予定と予約と出ている。Travel Destination は、ざっと見た限りでは、訪れたい観光地名をあらかじめ知っているなら、と言うか、知らないと使えない印象を受けた。なので、最初にホ-ムペ-ジの運航予定と予約を調べてみる。
このホ-ムペ-ジの能書きの中にあるのが次のパラグラフだ。
ここで目を引くのは、46の支店に加えて切符を販売していそうな400の旅行代理店があるということで、もしかすると何人もの日本人経験者がウエブ上で言っている「切符は港でしか買えないし、予約もできない」というのは間違いである可能性があることだ。
もう一つは、地図を作成中にわからなかったフェリ-の2種類の「コマ-ス」と「パイオニア」の違いが、なんとなく解るような気がすることだ。恐らく、「Ship passenger」というのはすでに確立された定期航路を走る船のことで、「Ship Pioneer」というのは、将来的には定期航路に組み込まれるかもしれないル-トを暫定的に走っている船ではないだろうか?
と言うのは、正規のペルニホ-ムぺ-ジではないかもしれない、もう一つのウエブサイトには、検索した航路が見つからないと陳情書みたいのにすぐに書き込めるような工夫がされているからだ。
それはともかく、ここでの検索機能も問題がある。利用したい港の名前を知らないと検索出来ないからだ。港は確かにリストから選べるが、同じことではない。然も、リストにある港からリストにある別の港への運航がない場合はどうなるのか、とか色々あるので、ここではアンボン中心地図で既知となっている情報で検索してみたい。
具体的には Bau bau から Ambon への航路がどう出てくるのか、予約ができるのか、その辺の情報を知りたいので試してみる。出発日は今日のままにしてみた。以下が結果の画面だ。
明らかに、今日はだめだけど、運行されている別の日程が表示されているのがわかる。同じ日付が何故あるのかはわからないので、片っ端から開いてみることにする。
これは9月30日にバウバウを出港してワンチ経由でアンボンに10月2日に着くボ-トの内容だ。まず、キャビンの値段がクラスを変えても変わらないこと、人数がゼロだからと思い、実際に人数を入れても変わらない。それと料金が異常に安いこと。それに予約ボタンとかが見当たらないことに気が付く。
次の9月30日を押してみると、次のようになる。
値段と日程が変わっているが、意味があるのか、ないのかわからない。途中ですぐにアンボンに止まるからだ。2週間の船旅で約8500円も極端に安いと思う。大昔に船でヨ-ロッパに行った時に乗り合わせたオランダ人年給生活者がオランダ国内のアパ-トに暮らすよりも船で世界各地を転々とする方が安くつくと言っていたことを思い出す。
2万円以下で3食付きで暮らせるわけだから。
で、予約ボタンがないのは、日付のニアミスが原因かも知れないと思って、確実に運行されている9月30日で検索してみたら、同じ画面になったのは、以下の画像の通りで、
どこにも予約ボタンは矢張り見当たらないままだ。 なので、色々と思いつく限り航路の検索を試してみて、予約は出来そうにないものの、料金表示は恐らく正しく機能しているのではないかと思い始めた。
例えば、上で見かけたバウバウからワンチ経由でアンボンに行く便が船室クラス表示が「EKONOMI EKS KABIN KLS-1」で約2400円(大人男性1人)は、いわゆる最上級クラスの料金かも知れないと思う根拠は以下の3枚の画像だ。
最初の1枚は航路がスラウェシ島南部のクマイからスラバヤで検索してあるが、それを見ると、
先ほどのと同じ船室グレ-ドで、距離が短い分、安くなっているのがわかる。ここで簡単に地図で示してみる。
安いとみるかどうかは別にして、今度はアンボンからバウバウへの逆コ-スを見てみると、
この表示で気が付くことがある。アンボンから北上してテルナテまで行って、引き返してきてアンボンに再び寄港してバウバウまでの長距離なのに、運賃が1万6千ルピア、日本円で124円と以上に安いことだ。3食ついての料金なので、何かの間違いかと思って、船室のグレ-ド表示を見ると明らかに、前のとは異なっている。
これは、航路と区間によっては船室のグレ-ドが選べないことを意味するので、恐ろしいと思う。何人もの日本人経験者がブログで指摘しているように、エアコンなしの雑魚寝で、豚のえさ程度の食事しか出されない可能性が大いにあるからだ。次の画像を見てみよう。
これは、同じ船の航路の最終場面で、アンボンからナムレア経由でバウバウまで一直線で行ける場面だが、料金が同じだ。 グレ-ドによっては料金が変わるのかも知れないと思って色々試したが変わらなかった。
結論としては、2016年の今日のアンボン-バウバウ路線の最上級船室は満席か、あるいは、この船には最上級クラスの設定がそもそもない(あり得ないが)ことだ。そう思って、別の日で検索してみた。
これは10月9日の便で、船室グレ-ド表示が変わっていて、同じル-トで同じ距離なのに5400円と大幅に変わっているのがわかる。いずれにせよ、何処を探しても予約ボタンはない。唯一、予約に関する別の表示が出るのが次の画像だが、これは実際には出来合いの航路設定、特に有名な観光地巡りの、あらかじめ運航が決まっている航路の予約で、この後調べてみる Travel Destination と同じことだと推測される。黄色の枠の部分だ。
インドネシア語は話せないし、仮に英語で話しても相手が正確に理解できるか疑問なので、このホ-ムペ-ジでは次に調べる Travel Destination 以外では予約はできないと理解したほうがよい。
ここを開いてみた最初の場面が以下になる。
要は、調べたい観光地の具体的な名称と、それが何処の町にあるか指定できなければ探しようがないので、外国人ツ-リストには敷居が高い。町にはオプションがあるが、開いても数か所しかない。次の画像だ。
この、町の部分に任意の町の名前、例えばジャカルタとかを入力することも出来ないので、非常に使いにくい。なので、 Labuhan Bajo を選んで、その他は空白で検索した結果が以下になる。
コモドは確かに行政区画的にはラブハンバ-ジョに近いが、偶然の表示かもしれない。検索窓の見出しが英語ではなくなってしまっているのも気にかかる。ここで、Read More を片っ端から開いてみたが、予約ボタンはどこにもない。 あるとすれば、このような自分の検索結果に対してではなく、画面の上方に循環表示される広告部分に限られると思い、確かめることにした。
Promotion & Product の項目になる。すると、以下のように画面が切り替わり、最初の画面の中のボタンを押すこともできるし、その後の写真の中にある予約ボタンを押してもよい仕組みだ。
画像的には、
こんな感じだ。適当に選んでみると、以下のような画面が出てくる。
ここで予約ボタンが漸く出てきたので押してみると以下のようになる。
ここで目的地を再び選択するのが変だが、実際に予約するわけでもないので、これ以上先には進まないで、日程と料金を確認してみる。
1日目はラブハンバ-ジョで夕方乗船する。2日目と3日目がコモドの島巡りで、4日目の早朝にラブハンバ-ジョで解散、そのまま空港へ、の内容だ。料金表は以下だ。
高すぎて話にならないと思う。実質2日で5万円は高すぎると思う。
このペルニの、恐らくは正規のホ-ムペ-ジを根掘り葉掘りした結果判ったことは、自分が望む日程で、自分が望む航路の予約などは問題外だということ、定食メニュ-からのツア-の予約は出来るみたいだが料金設定が高すぎて参加する気にはなれないことだろう。
こうなると、このホ-ムペ-ジの使い方としては、もう一つのペルニのホ-ムペ-ジもどきで見当を付けた航路の特定の区間の料金を確認すること(だけ)かもしれない。実際には、もう一つのペルニのホ-ムペ-ジもどきでも、時には料金が表示されるし、使い勝手としては優れているかもしれない、むしろ。
特に、ASDPとPELNIの路線の同時表示が可能なマイマップを再度きちんとやり直せば、インドネシアのフェリ-情報としては最高のものになると思う。切符の予約や、購入場所の確認などは、近々にもインドネシアに調べに行けば判明するだろう。必要に応じて通訳を手配することも出来るだろうし。
考えてみれば、ミンダナオでのヘネラルサントスでの二国間フェリ-の存在に関する現地調査も極めて有用だったのだから、今度の場合も現地に行って、調べたほうがよいだろうと思う。