着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

成人式着付け2025 新たな挑戦

2025-02-02 22:00:38 | 成人式

昨年の夏頃から左肩の痛みとそれによる可動域制限があるため、引き続き整形外科に通い続けています。

当初の見立てでは、
「じきに治る」
ということでしたので、
「引き受ける」
と伝えた成人の日とその前日の着せ付けのお仕事でしたが、予期せず良くなるどころか悪化し始めてしまいました。治療期間が長引くことを懸念された主治医からは、
「成人式のお仕事は受けない方がいいと思う」
と言われてしまいました。そのため最終確認の昨年10月には、
「一旦は受けると言っておきながら大変申し訳ありませんが、今回はご辞退したいです」
と申し出ました。
「わかった。無理をして川口さんの肩が壊れたら大変なことになるものね、兎に角良くなったら戻ってきて、今はリハビリを頑張ってね」
と優しいお言葉で励まされました。

いつもお世話になっているそちらの現場には、私の生徒さんたちを送り込むことになりました。その中で初めてお世話になる生徒さんがいらしたので、12月初めにご紹介がてら先方にご挨拶に行ったところ、社長より、
「川口さん、着せ付けはやらなくて良いから、この現場の総括やってくれないかな」
と言われました。総括のお仕事は仕上がったお嬢さまの仕上がりの総チェック、軽いお手直し、お嬢様に着崩れないように過ごす注意点をお伝えすること、ご不安などにお答えすること、万一クレームなどがあれば対応すること、現場の着付け師さんたちのフォローなどが主なお仕事です。80名ほどのお客様の大きな現場のお仕事が私に務まるのか否か不安になりましたが、受けることになりました。

当日は着付け師として入った生徒さんたちの頑張りを横で見守りながら、私も精一杯現場を動かしました。至らないことがあったかもしれませんが、今回お受けしたお嬢様全員のチェックをさせていただきながらお声掛けさせていただいた時には、着せ付けの仕上がりを皆さん満足されていると感じることができました。そのため、
「この現場のお仕事は成功したな」
と確信しました。全ての仕事が無事に終わり、その旨社長に連絡すると、
「有難う、この現場、川口さんにお願いして良かった」
と言われました。私としては初めて大きな現場の「全体を見る」という経験の場を持たせてくださった社長に本当に感謝しました。また、一生懸命お仕事される生徒さん達の成長を感じることもでき、頼もしく、また嬉しく思いました。

次は卒業式のお仕事が入ってきましたよ!
お互い頑張りましょう。
私も引き続き治療に集中していきます。

 

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

 

 

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