着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

「いいとこ」 - 着付けの流派とは?

2015-11-01 10:23:34 | 着付け教室
「川口先生の着付け教室の流派は何ですか?」
と聞かれることが多々あります。
茶道には表千家、裏千家…、華道なら池坊、小笠原流…、日舞なら花柳流、坂東流…といった流派を耳にされた方は多いと思います。調べてみればこれらの流派はほんの一部で、他にも沢山の流派があるようです。

ところで、
「流派とは?」
調べてみると、「技芸、芸術などで様式、主義などの違いから区別されるそれぞれの系統」
とあります。

では、着付けについてはどうなのでしょう?
着付けを学んだ学校、例えば○○着付け学院出身であるとか、ブライダルの○○専門学校出身とかいうことになるのでしょうか。
私はと言うと、某着付け学院出身で、その後ご自宅で着付け教室を開いておられる個人の先生のもとで学びながら実践を積み、現在の教室を開くに至っています。

私が学んだ個人教室の先生は、3つの異なる着付け学院で学ばれた経歴をお持ちで、先生の教え方はそれらの着付け学院の「いいとこ取り」の教え方だと仰います。
私も、学んだ着付け学院と個人のその先生の教え方をミックスした「いいとこ取り」の教え方をしてきています。

独立し教室を開いて11年になりますが、様々な「いいとこ」が見つかりました。
たとえば、写真スタジオや美容室、結婚式場などの現場に入って自分とは別の着付けのやり方を見るにつけ、
「なるほど、これはいいやり方だ」
と思った技があります。
また自分自身が長時間着物を着る上で、何とか楽に着られないかと編み出した技や、着物を着られた方に不都合だったことをヒヤリングし、改善できるよう自分なりに研究して編み出した技などもあります。
そしてこんなこともあります。私は長年和裁を習っていまして、実際に着物を作っています。着物の構造を知ることによって、着付けを改善したこともあります。
様々なやり方を自身の中で消化し、ミックスしているうちに自分なりのやり方というのが作られてきました。ですから、現在の私のやり方は川口流の着付けです。

私は自身を現場に置き、色々な方々の声を聞くことがとても大切なことだと考えています。
私はこれからもただ教室で教えるだけでなく、色々な着付けの現場に入ることで様々な声を聞き、川口流の技術をより良いものとするよう進化させていきたいと思っています。

日々勉強です。


川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko/

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