着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

水平線から朝日は必ず登る

2023-10-03 15:51:34 | 腱板断裂
腱板断裂の手術後3ヶ月が経ちました。

自宅や整形外科でのリハビリをせっせとしていますが、なかなか今までと同じように仕事ができるようになる感覚が想像できず、苛立つ日々です。
よく、痛みを「陣痛」の痛みに例えることがありますが、陣痛はある意味産んでしまったら解放されるのに、この怪我の痛みはいつ終わるのか想像がつかないだけに、陣痛経験者の私としては正直陣痛よりも辛い試練だと思っています。

『今後、もしもこのまま右腕に力が入りにくい状況が続いたら…?』
『もしも右腕の可動域が元に戻らなかったら…?』
『これからも後ろに手を回すと激痛が走る状況が続いたら…?』
『(手術は右肩でしたが)もしも左肩にも痛みが出てきたとしたら…?』

常に周りには明るく振る舞っていても、また、命まで取られる怪我ではないのだと自分に言い聞かせてみても、色々なケースを想像しては、その場合はどんなことができるのか、或いは諦めなければならないのかなどなど、想定問答を繰り返しています。そして現状不自由であることに苛立ったり、今後、手術前と同じような仕事が出来なくなってしまう不安を感じたりしては、気分が萎えてしまう日々を送っています。

そんな時、先日日経新聞を読んでいましたら、北川和徳氏が執筆された「スポーツの力」というタイトルのなかで、2度目の肘の手術を受けられた大谷翔平選手について、次のように評されていました。

1.ケガをしたことへの後悔いらだち、手術への迷いや不安など一切感じさせない笑顔に脱帽した。
2.「起きたことは変えられない」「手術が成功してつらいリハビリを終えてもパフォーマンスが戻るかは未知数」だが、「自分がコントロールできないことは思い悩まない」という振る舞いをしている。

それを読み、彼の強靭な精神力には脱帽するとともに、私もそうあらねばならないとある意味励まされました。しかしながら、そうは言っても弱い自分が出てきては後ろ向きなことばかり考えてしまう私もいます。

そんな中、back number(バンド)の「水平線」という曲を聞いた時、その歌詞に改めて励まされました。

「耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら悩んで
あなたは自分を知るでしょう」

もう少し色々なことに耐えながら、悩み過ぎることなく悩みながら、私は自分という存在を今以上に深く知るのでしょうか。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko


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