保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

ご期待に答えるには“覚悟”が必要な修理

2010年07月22日 | クルマ販売と板金修理の実録

S様はネット検索によって当店を知り
わざわざ40㌔ほど離れた町から板金修理にお越しになりました。

「バックドアが閉まりづらいことは不便だから価格によっては直したい」
とのご相談で、鉄柱にぶつけてから2年間
このままでお乗りになっていたようです。

こうして一個所に食い込んだ破損の場合は
フロアパネルまで達してしまっていて
保険修理のお見積りだと最低でも25万程度になることは
経験的に容易に想像できます。

修理代金お安くするには
交換部品はまず中古を探すことが常套手段なのですが
バンパーはなんとかなったものの
バックゲートは画像での判断が難しいボコボコのものばかりですので
それならばいっそ、時間がかかっても
これを叩き出す方が賢明だと判断しました。

エンドパネルも交換したいところですが
「見えないところなので…」とおっしゃるから
ゲートがちゃんと閉まるくらいでご了承いただき
ようやく保険修理の6~7割の価格をご提示できました。

格安修理の場合は、作業をする側にも覚悟が必要なのは
ひとつの力で複数のパーツが同時に変形したのに
直す時は1つずつ修正しなければならず
最後の組み付けの際のズレが避けられないからで
隙間の幅の違いやキャッチの感触が変わるなどを
お客様にはもちろん事前にご説明するとは言え
作業する職人にはプライドもありますから
極力これをなくすための“直し加減”が結構面倒なのです。

新品パーツを使う方が余計にお金をいただける上に楽なわけで
“安く請ける=楽な作業”と
一般的には思われがちな点がツライところではあります。

 

 

コメント
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