サラリーマン時代、給与所得のみで暮らしていましたし
特に臨時収入もありませんでしたので、所得税の関係で税務署を訪れたことはありません。
国を支える基になる国税を扱う税務署の場所は以前から知ってはいましたが
なぜこんな小さな建物と狭い駐車場で済むのか、これは未だに疑問です。
もっとも、私でさえ62年間の人生で、本来の目的でここに来たのは初めてなのですから
この程度の広さでコトは足りてしまうのでしょうか。
ところで、1月1日から12月31日という税金の年度で見たら
収入が年金のみになったのは今年が初のことです。
サラリーマンの場合、雇用主が作る源泉徴収票が数枚綴りになっていて
市町村役場に回って住民税等の計算根拠にされたり、税務署に回った分で所得税の根拠にされること
さらに、これらの税金の徴収を雇用主が代行することは知っていました。
そして、厚生年金や健康保険、そして消費税の徴収まで雇用主にさせるのですから
国の仕組みを成す根幹は、雇用主つまり会社が背負わされていると言っても過言ではないのでしょう。
ところで、こうした会社との雇用関係がなくなった私の場合
農業・自営業者と同じ立場になるのですが、それとの大きな違いは
収入が国からの年金だけですから、この部分は予めはっきりしている点です。
このため、2カ月毎に振り込まれる2カ月分の年金からはすでに所得税が引かれていますので
納税のための確定申告は、原則として必要ないことになります。
また、この年金額は市町村役場にも報告されますので
何もしなくてもちゃんと、この金額を基に市・県民税(住民税)の請求が上がってきます。
一方、私は60歳を過ぎてすでに年金の給付を受けていますので不要ですが
女房は60歳まで市町村役場で「国民年金」に加入しなければなりません。
また、(政府管掌)健康保険を「国民健康保険」に変更加入しなければならないことは当然です。
さて、こうして見ると、すでに確定した税金を納めているのですから
サラリーンマン時代の「年末調整」は今の私には無関係になってしまったのですが
ただ、生命保険料控除などの各種控除により所得税の還付を受けたいのであれば
確定申告をする必要があるということが分かりました。
なんのことはない、サラリーマンでずっと過ごしてきたから
知らなくても支障がなかったことを今回、知っただけのことでした。
それにしても、世の中の仕組みは上手くできているのですなあ