・野菜の収穫・越冬保存のポイント…土中ムロ作り
・冬の土造り…畑の片付け方・土壌分析・有機物の種類と使い方、冬の米ヌカ利用法
・越冬野菜の越冬のコツ…タマネギ・キャベツ・エンドウ・ソラマメ・ムギなど
1.11月のテーマ…土造り(2)
「土づくり」は“作る”のではなく“造る”
1)有機物資材とは?
・堆肥
鶏糞・豚糞・牛糞・馬糞・落葉→(元肥)
肥料としての養分度…鶏糞>豚糞>牛糞>馬糞>落葉
腐植・団粒化の強さ…鶏糞<豚糞<牛糞<馬糞<落葉
(葉が育つ)← →(根が育つ)
味噌汁に例えたら (味噌)← →(だし)
・肥料
ボカシ・液肥→足りない分を追肥として施す
・土壌改良剤
強さ:苦土(くど)石灰>有機石灰>くん炭>魚骨紛>バットグアノ
Mg/Ca カキがら 中性に近いアルカリ リン酸多い 蝙蝠の糞・死骸
2)種類
・米ヌカ…4.3-7.4-2.9 20%の油脂や苦土(Mg)を含む
分解が速く肥料効果にも優れ持続性が高い
・魚カス…8.5-6.5-0.8 カリ分(草・落葉・ワラ)が少ない
生魚を煮た後、水分と脂肪を搾りカスを乾燥させる
チッソの分解が速く即効性がある
・蒸製骨紛…2.5-20-0 リン酸肥、肥効に優れ緩効性
生骨を荒く砕いて蒸気で圧搾乾燥する
・菜種油かす…5.3-2.3-1.0 酪酸・ケシ油・コリン等を
生成し植物に刺激を与え生育を促進する 遅効性
・牛糞堆肥…1.6-1.8-1.7 肥効穏か 地力維持資材
・豚糞堆肥…3.0-5.0-2.5 牛と鶏の中間の性質
特に野菜に有効
・鶏糞堆肥…3.5-5.2-3.1 低度化成肥料に匹敵
肥料過多に注意 ブロイラーと種鶏による違いあり
3)堆肥の造り方
・温度60~85℃ 水分50~60% 酸素タップリ
・堆肥の腐敗チェック
4)緑肥作物の活用
・花が咲く前にすき込む←短期
・すき込まず刈り倒して草マルチ(通路)←長期
ライ麦10a(1000㎡)当たり8~10kg
1a(10×10m)なら1kg
2.11月にやってはイケナイ無農薬栽培(失敗から学ぶ)
1)越冬野菜の大き過ぎ、小さ過ぎ
エンドウ本葉2~3枚 ニンニク、ソラマメ3~4枚
2)スが入った大根の保存
3)冬本番前に収穫保存…1~2回霜にあてる
4)発砲スチロールでの保存
3. 11月に自然に美味しく育てるポイント
1)ハコベなどを下草に生やす
2)越冬最適の大きさに育てる
3)不織布・ワラ・籾殻を使い保湿・保温する
4.その他
(堆肥造りに失敗した時)…そのままで畑には入れない
1)良質ボカシ15~30%を混ぜ悪玉菌を抑える
2)堆肥ではなく腐葉土として利用する
マイナスイオンの効果で保肥力がアップする
・広げて紫外線と霜にあてる
・そのまま2年放置