8月下旬に内視鏡的切除術にて腫瘍を切除
結果は悪性だったため、結局早期胃ガンだったことになります。
そして次に、キズ口が直るまで3カ月待った一昨日
「尿素呼気試験」によりピロリ菌の存在の有無を調べられました。
これまでの経過からすると、環境面が決して清潔ではなかった
幼少期にピロリ菌に感染し、これが長期に渡ることにより慢性胃炎に至り
さらに数年後にこれがガンに進行したわけです。
聞くところでは、慢性胃炎に限らず人の体は常時炎症が続いていると
活性酸素が多量に出来るため遺伝子が傷つき
細胞が変化し易い、つまりガンになり易くなるのだそうです。
一般的には日本人の2人に1人がピロリ菌に感染していて
慢性胃炎自体はごくありふれた病気なのですが
問題なのはこうして“胃ガン発生のもと”にその一部がなることです。
逆に、胃がんの大部分は慢性胃炎から発生すると言ってもよく
世界的に謎だった日本人に胃ガンが多い原因について現在では
①塩分の多い食事と
②ピロリ菌の国内集団感染
でほぼ説明可能と考えられているそうです。
私の場合もピロリ菌の除菌=慢性胃炎の治療をここで行なうことにより
胃ガンの再発予防を図るものと思われます。
【尿素呼気検査】
ピロリ菌は胃粘液の成分である尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解して
アルカリ性のアンモニアを体にまとい、酸性の胃の中を動き回ります。
(尿素 + 酵素 = アンモニア + 二酸化炭素)
このため、大量に残った二酸化炭素は血管を通じて肺に運ばれ
呼気として排出されることになります。
この呼気を試薬使用の前と後の2回収集して調べるだけですので
規模の大きな総合病院なら30分もかからず結果が出ますし
朝食抜きの空腹以外、何の苦痛もありません。
結果はものの見事に陽性
むしろ原因がはっきりしたのですからちょっと気が楽になり
これから1週間は処方された抗生物質の服薬を続けなければなりません。
その後、また胃酸の分泌を抑える胃潰瘍の治療薬を84日飲み続け
3カ月後の次回診察の際の同じ検査で
ピロリ菌除去の結果を知ること出来るがそうです。
昨年の12月の人間ドックの内視鏡検査で発見された腫瘍は
5月の再検査でも悪性とは断定できなかったのですが
K医師の勧めにより8月に8日間の入院を伴い内視鏡で切除
2週間後に悪性だったことが判明し、そしてさらに3カ月後
切除痕の回復を待ってから今回の検査を受け、結果ピロリ菌発見に至り
こうして服薬による除去治療を受けているのですから
すでに丸1年、胃に関わっていることになります。