保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

凹みやキズを超格安に自分で"直す"方法

2020年09月18日 | クルマに関するアレコレ

と言いながら、実はそんな方法はありません。

市販の缶スプレーで塗装する方法だと思われたでしょうが
チャレンジなさった方はご存知の通り実際は極めて難しく
塗装工場のプロ職人に言わせても、吹付ける圧力不足等のため
ガンより缶の方が余程難しいとさえ言います。

YouTubeには、いかにも簡単そうに作業する多数のハウツーもの
動画が見られますが、最低でも3台は実際にやってみないと
確実に失敗し、後悔する羽目になるのが落ちです。

そもそも車の塗装、特に最終段階のクリア塗装は
今は少数になったソリッドカラー以外は全て
艶を出し塗膜を保護するために必ず必要なのですが
家の屋根や壁面の塗装とは違い、雨も風も一切ない場所で
作業しなければならないことを知っている人は意外に少ないです。

さらにドア1枚やバンパー1本など、一つの区画をそっくり
塗装する場合以外は必ずボカシという特殊技法が必要なため
かつては一応プロのハシクレだった私がウレタンバンパー下部を
直した時も、一番の難関であるこのクリア塗装は敢えて省きました。

艶がなくても覗かないと見えない個所でしたし
この段階まで来ての失敗によるやり直しは極めて面倒だからです。


(詳細はこちら

一方、小分けにされたパテ、ペーパー・マスキングテープ等は割高
そして肝心な缶スプレーは、プラサフ、カラーのみならず
クリアも本来は必ず必要なうえ、凹みやキズの元の大きさの
5~6倍を超える面積を塗装するため合計するとかなりの本数になって
事前の予想を大きく上回る金額になることも多々あります。

こうして金額面と作業の困難さから、始めてしまったことを
途中で後悔することも決して少なくはないはずで、結局
「安物買いの銭失い」にならないよう安直に手を
出すことは控えた方が得策というものです。

では、「ない」と言いながら提案する超格安の方法とは?

それは根本的な発想を転換し
「直す」のではなく「隠す」のです

凹みやキズを直す理由は、塗膜が剥がれて鉄板が
見えるのであれば錆の発生を防ぐことも理由になるでしょう。

でも、もっと大きな理由は見た目が悪く見苦しいからでは?

ご安心ください。

このどちらの理由も「隠す」方法で対応できるのです。

ただし凹みやキズの大きさは、せいぜいが
"コブシ大の半分"までを前提に考えてください。

下がその実例です。

これは今回購入したタントですが
ノーマルとの違いが分かりますか?

そうなんです、この2カ所です。

左はフェンダー部に発生し始めていたサビ(いずれは腐れに)
右はこぶし大の3分の1程度の凹み(塗膜は無事)。

反対側にも
横長半コブシ大の凹みを伴った擦りキズ(塗膜は剥離)。

これらを簡単な話、適当なプラスチック素材を見つけ
凹みやキズが隠せる大きさに切り取りかつ丁寧にヤスリ掛けし
両面テープでしっかりと貼って見えなくしてしまうということです。

例えば液体洗剤やウォッシャー液の容器は
車の貼る個所の曲面に合いそうな容器の個所を選んで
大きめのハサミで簡単に切れます。

ただし出来ればもう少し厚い方が質感があって
見た目も良いと思います。

今回のサイドシル部2カ所は、使っていない
硬質プラスチック製メガネケース(厚さ1.5㎜)の
曲面がピッタリ合い、またほぼ平面のリアフェンダーは
他人が見たらゴミ、私にとっては材料の山(下の画像)から、元は
電動除雪機の一部だった柔らかめのプラ板(厚さ2㎜)を使用し
塗装はせずにそのままの色で貼付けています。

もちろん缶スプレーでボディ同色に塗っても良いのですが
元々凹みやキズをそれとなく隠しているので、他の部分でも
使われることの多いこの"艶消し黒"のままの方が
ヘンな存在感を感じない気がするのです。

車体の左右を横から同時に見られることはないので
片側だけの非対称でOKです。

これで実際に掛かった費用は両面テープ代約500円だけ

ちなみに使ったプラスチック板が白や透明の場合は
艶消し黒の缶スプレーで塗装します。

かくして前のユーザーと私の他は誰の記憶にも残っていないはずの
凹みとキズは綺麗に直り、否、見えなくなり、この状態になった後に
車を見た人の口からも「この黒い部品は何?」と
訊かれることはまずあり得ません。

実は中古車販売をしていた頃に、きちんとした修理は
高額になる、いずれは穴が開いてしまう腐れ部の対応として
思い付いた方法なので、すでに過去の実績はかなりの
台数に及んでいる経験から断言できるのです。

幅3~5㎝、長さ25㎝くらいの「サイドモール」なるパーツが数種類
いつでも市販されていた頃は結構これを多用しましたが、今では
1種類がたまにしかお目に掛かれなくなっているので、見たら
いつでも使えるように予備に購入しておきます。

今回も実はフロントバンパーの右にある
大き目の擦りキズを隠すのに2本(セット販売)貼っています。

最後にもう1度、繰り返します。

Do-it-yourselfのパテ+塗装は、ビデオを見てすぐ出来るほど
簡単な作業ではなく、初めての方はほぼ100%失敗しますので
小さな凹みやキズは直さずに"隠して"見えなくするこの方法に限ります

コメント
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