比較的新しいH17年に品種登録されたという「シナノドルチェ」の
"はね出し"を次々に頂き、いよいよリンゴの季節になりました。
(Bさんからは2種類のナシも)
とは言え、周辺農家の評判の高さは、やはり11月になってからの
「サンふじ」に集中しています。
理由は甘さと酸っぱさのバランスの良さと、そして何よりも
"ボケ"づらく長期保存ができるので販売時期が長いことにあるようです。
ちなみに「サンふじ」と「ふじ」は同じ品種と聞いていますが
違うと言う方もいて正確には分かりません。
栽培方法の違いは明確で「サンふじ」は名前の通り"袋掛け"をせず
太陽光に当てて育てる点で、今ではこの付近のお宅は皆さんこちらです。
ところでこの「ボケる」、北海道の他15県で使われてはいるものの
実は正真正銘の方言というのですから驚きです。
「シャキシャキ感がなくなる」が一番近い感覚ですが
味に関しても"切れ"がなくなるので
やはり「ボケる」は「ボケる」でしょう。
我家に回って来る商品にならない、いわゆる
"はね出し"になる理由の一つに挙がられるため、周辺の
生産農家からは頻繁に聞かれるキーワードとも言えます。
そりゃそうで、日数が経つことが主な原因である
首都圏などの消費者に渡る段階ならいざ知らず、出荷前に
ボケを少しでも感じてはマズイというものでしょう。
ちなみに今どき頂いているドルチェがボケる理由を
先日Gさんに訊いた所、落果防止用の薬剤を撒かないので
落果してしまうからとのこと。
落果防止用の薬剤 !?
そうなんです、リンゴの実を枝に付けているヘタの部分は
正確には果梗(かこう)、果柄(かへい)と呼ばれ
"リンゴが落ちる"ことに大きく関わっているだけでなく
種類によって落ち易いものと落ち難いものがあるそうです。
そして落ちてしまうとボケ易くなるので
薬剤を枝とヘタに撒いて落ち難くするんですって!
(そんな薬剤もあるんだ。。。)
こうして我家はこれから数カ月間はご近所様の
はね出しリンゴの恩恵に預かり、まずは覚えきれないほどの
種類を頂いているうちに、1カ月も経つと例年
主力の「サンふじ」が口に出来るようになるのです。