保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

シロの死・・・(前編)ついにその時が

2021年08月16日 | 野良猫「シロ」とのたった2カ月の暮らし

夕方、姿が見えなくなって
雨が降り出したその夜にも戻って来ませんでした。

これはその前々日の午前中の姿です。

この日から食は極めて細く、新たな高級フードは
さすがに食いついたものの量は僅かでしたし
オシッコと水を飲む以外のほとんどを
室内で過ごしていました。


("迷子札"の赤い首輪もすんなり受け入れました)

そして豪雨になった翌日の昼間もその夜も
ずっと待ち続けましたが、かなり空腹のはずなのに
帰って来ない。。。

少し治まった雨の中、翌々日の昼になって
さすがに黙って待っていることが出来なくなりました。

そして探し始めて僅か15分、南隣りBさんのリンゴ畑の草の上で
息絶えていたシロを見つけたのは午前11:23のこと。

玄関から直線で30m、雨で全身グッショリ、目は開いていましたが
苦しそうな表情ではなく、死後硬直はすでに解けていましたので
死後24時間以上は経っていたのでしょう。

この間降り続いた雨によって左耳の出血と分厚いカサブタは
綺麗サッパリ流され、まるで皮膚ガンを患う以前の
姿に戻ったようで、その上獣や虫による損傷も全くない状態だったので
目を閉じさせたらまるで眠っているかのような静かな姿でした。

皮膚ガンのため縮められた余命を全うしたというよりも
甲状腺機能亢進症により燃え尽きるように
息を引き取ったのでしょう。

隠れ家に潜んでじっと回復を待つもそのまま息絶えることを
「死に場所を探して姿を消す」とされているネコの、それも
僅か2カ月前まで野良だったシロの遺体を見つけられたこと自体が
経験的には奇跡に近い幸運としか言いようがないのです。

死を覚悟したシロが成り立て飼い主のためにせめて姿が見える
草の上までと、最後の力を振り絞ってくれたに違いありません。


(診察時2.4㎏あった体重は1.5㎏に)

抱きかかえて帰った玄関先でカゴに入れて
すぐにドライヤーで乾かしたら脱毛部分にかなり生え出した
白い毛もふさふさになりこれで息をしてお腹が動いてくれれば。。。

女房と二人、号泣。

(続く)

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