ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイは献血が出来ない ②

2005-11-11 01:40:36 | Weblog
日赤の理由としては献血後の検査ですべてを排除できないからだとか。

確かに輸血でHIVに感染したというショッキングな問題が2004年末に新聞に載り、国民は驚いた(2004/12/30) 

国は高度な検査をしていくように日赤へ指導をしたわけだが、それでも現在の技術では完全に排除は出来ないと言う。

これが現在の輸血のリスクとしての実態のようだ。
輸血は善意のものでるが誰からの血かなんか分からないし誰にいくかも分からない。

でもゲイの血を排除すればそのリスクが減るって論理を堂々とされるのは許せない。
高潔で博愛な顔で日赤が平気で特定の少数派を排除する。その意識がおぞましい。

人の血液の良し悪しなんてことを公言して言いのですか!?

検査目的で献血する人がいるというがこれも残念ながらモラルを期待するほうがおかしい時代である。

献血をする人には、
「自ら提供する血液は安全であるという意識を持って献血をしていただきたい!」
のだそうだ。

健康そうな人としかエッチしてないから私は大丈夫!なんてことは実際まったく意味がないのだが。
そんな自らの血液の純潔を表明できる人なんて本当にいるのか?
自分で検査できるわけじゃないのに自分の血は安全であるなんて言える人がいるのか?

善意を集めるだけ集めて、そこから黙って問題のものは排除するべきものだろう。
献血センターは血液に関する情報発信としての役割も持って、献血だけにとどまらず感染症予防の啓発場所にもなってほしいと思う。

検査に来るような人は感染率が高い人だといった考え方も時代遅れだ。
この際感染症の検査もサービスとしてやれるようになれば他の健康相談も含めて多くの人が定期的に献血することになるのではないだろうか。
先の問診にあるような質問はやめて、献血のついでに性感染症の情報もどんどん提供すればいい、
セイファーセックスの仕方を提供していけばいい。

そうなると汚れた血がいっぱい集まるから困る?
そんなものは今のやり方でも集めてしまってるだろう。

ゲイの中には問診にあるような1年以上男と性交渉が無いからと、堂々と献血出来る人もいるのかもしれないが、現在献血しているゲイはノンケと偽って献血していると思う。
(1年男とエッチが無ければ発症が明らかになるわけでもないのにね)

だって善意で献血に出向き、場合によっては会社ぐるみで協力したりして、
手続きまでした段階で問診にこういう拒否事項があったからといって、その項目にチェックを入れたり、献血をやめるなんて人はいないだろう。

多くの人はゲイを隠しているのだから自らチェックする訳が無い。
ゲイでなくても不審に思われたくないから嘘を書く。

チェックを入れれば、この潔癖さから推測するに献血できないばかりか何か汚いものを見るように排除され人権侵害されるかもしれない。

そんなことは気にせずノンケの振りをして献血すればいいのだ!と言う人もいる。

しかし、献血の問診用紙を見るたびに何も思わないのだろうか?
自己を偽ってでも献血してあげる理由って何だろう。

こういう刷り込みに乗る形で俺たちはノンケ社会からの扱いを当たり前に受け入れて諦めてしまってるのではないか?

俺もいずれ世話になるかもしれないのに、現状では到底献血に協力することは出来ない。

しかし、ノンケのふりをしてまでする献血も、
「善意からくる嘘方便」と思うならば・・

俺たちはいったい
どこまで自分を殺して
世間を踏まえてやればいいのか・・・
コメント (5)
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ゲイは献血が出来ない ①

2005-11-11 01:19:11 | Weblog
以前スペインの大統領がゲイの献血を認めるべきとの発言をしたことがあったが、日本でも俺たちゲイは献血が出来ない。

今年の春血液が足りないと献血運動のキャンペーン報道が多くなっていたが、
俺たちの血は拒否され協力したくても出来ない。

献血、まさに助けあい・博愛精神からくる善意もゲイの血は断られる。

献血をするにあたり、問診を用紙に記入するのだけれど、
今日の体調や病歴などの質問の最後に次のようにある。

過去1年間に次のいずれかに該当することがありましたか?
① 不特定の異性と性的接触をもった
② 男性の方で、男性と性的接触をもった
③ HIV検査で陽性と言われた
④ 麻薬・覚せい剤を注射した
⑤ 上記①~④に該当する人と性的接触をもった

問題は②の内容だ、男同士で性の営みをしてるまさに俺らのこと。

実はこの文面、以前にはより直接的に「男性同性愛者」と書かれていた時期もあったのだ。
これは我らの仲間が相当な講義をあいて取り下げさせたと聞いているが、
それでも今もって怪しい文言となっている。

この文面は献血センターの前には看板となって表示されており、
日赤は堂々とゲイ差別をし助長していると思う。

世間にゲイの血は汚く下げずむものだといった扱いを公言しているようなもの
公の機関が書いているのだからより箔がつく。

世間の人はこう思うだろう
「やっぱり同性愛者の血液はまずいのだ、多分ゲイはHIVに感染した血をもっているからだろう・・」

現在HIV感染はゲイだけのものではなくなった、異性間の感染も先進国の中では考えられない勢いで蔓延している。
異性同士、同性同士にかかわらず、特定の関係であっても
セイファーセックスをしてないものは関係なく危ないのだ。

上記のような設問を聞いたところで実際的に献血者の純潔を期待するのは当然無理なことと思う。

結局は検査機能を高めて排除するしか方法は無いし、結果的にもそうだろう。

その検査能力に限界があるからと言って差別的発言を平気でされちゃーたまんないぞ!!

異性同士の場合でも、特定の相手とつきあっていたとして、その相手は本当に大丈夫なのか?

こういった異常というか、的外れな潔癖主義が差別助長にまでつながっていることの自覚は日赤にはまったくない。   

過去 エイズ=ゲイの病気とされ、未知なる病気に恐れおののいていた時代があった。
未だそのイメージを持ってゲイをみている人も多い。

俺もちょうど中学生の多感な時代に悪魔の病気が登場した、「ゲイがなる病気らしい、もうすぐ日本に来る!」とクラスメイトの格好の話題にもなり肩身の狭い思いをした。

それを未だに助長させている日赤がなんとも憎憎しい。
                                   ②へ続く!!
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