ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

映画「日本沈没」を観てきたよ

2006-08-03 01:02:31 | Weblog
日本沈没 http://www.nc06.jp/
30数年ぶりのリメイク作品を見てきた。

自分の故郷が無くなってしまうと言うのはこんなに虚しいことか・・
そこは迫るものがあったなあ。

30年前の映画をビデオで見たときの虚しさを思い出した。

映画からの帰り、街の風景を眺めていると、あ~変わらない風景がある!
なんて妙にホッとしたよ。

あの町もこの町も・・あんなものまで崩れていくー!!
松山なんて四国もろとも早々に地球上から消えてたし・・

しかしねーこのリメイク、映画としての作りはいまいちなんよ。
スムーズに感情移入できない人物設定、特に主役の草薙の役柄。

仕事や生きていく上で誰かのためといった使命感などは持ってないキャラと
して描かれているようなのだけど、どうもはっきりしない。

日本映画特有のタメとタルさの連発で少々カッタルイ。

いちいち字幕で場所や物事の説明をする古臭い手法。

最後は原作から外れ、映画「アルマゲドン」か「ザ・コア」並みの
ウルトラ計画の大博打でもって・・・!?

日本が沈む・・原作のネタは面白いのよ、沈んでいく日本の絵は本当に虚しい。
でも映画としては次々起こる災害もストーリー展開としてはしっくり来なくてさー、
もう少しいい演出と脚本があれば相当面白い凄い話しになるのになーと思いながら見てた。

テンポのいいハリウッド映画の影響を俺が受けすぎてるのかなあ?
クドクド説明せずしてストーリーを分からせていく演出技術を持つハリウッド の
映画は凄いもんだなあと思う。そうとうシナリオを作りこんでいるに違いないと思う。

さて、原作の小松左京さん、
日経新聞の「私の履歴書」を書いてて興味深く読んだ。

「私の履歴書」を書くくらいだからそうとう高齢なんだけど、
この度、沈没したその後の話「日本沈没第二部」というのを共著で完成させたんだって。

イスラエルのように漂流国民となった日本人たちの末路を描いているとか。
なかなか強烈そうです。

そもそも一部(1973年刊行)では原作者曰く、
「一億玉砕を叫んだ戦争の終結から20年余り。高度成長で浮かれた人々を
もう一度、国を失うような危機に直面させ日本人とは何かを問いたかった」とか。

今21世紀、戦後60年を過ぎた日本人たちは今回の映画で何を感じるだろうか・・。

映画を見て様々に科学的な疑問がわいてくると思いますが、
この映画の監修をつとめた東京大学地震研究所のページで
いろいろ答えてくれています。面白いかも
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/filmnc06/eri_qa.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする