ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

劇団フライングステージ公演を観る

2006-08-22 00:15:17 | Weblog
パレード東京の続きです。
パレードと同じ日程で公演があったおかげで観に行くことが出来ました。
劇団フライングステージ「ムーンリバー」の感想です。

3日目はゆっくり起きて出発。
でもそろそろ体力の限界が見え始めた頃だなあ・・。

昼食バイキングで食いすぎた後、会場の中野ザポケットに移動。
住宅街と言っても俺から見れば十分街中にこじんまりながらも立派な劇場を発見。
団長の関根さんが出迎えてくれています。

チケット販売開始一番に購入予約したときに、弱視の彼のことを伝えて
前の方の席をできれば・・と希望してたんだけど、

なんと一番前!

これなら彼もずいぶん楽しめそうです。
俺もこんな一番前はめったにない。

役者さんの気迫が目の前で伝わってね、すごかった。
本当に目の前にいるので、
じっと見つめているとこちらも気恥ずかしくなっちゃいます(笑) 

俺の目の前にかっこいい役者さんが演技で場所をとった時は、
1mの至近距離で顔をまじまじ見ちゃったけど、
あんまり凝視するのも悪いかなと思ったり・・(笑) 

物語は自分の10代のころよりは若干昔の時代設定で、とても懐かしく思い出してた。
まだ、「引きこもり」ではなく「登校拒否」が現れ始めたような時代です。

今回はフライングステージの俳優さんの他に、女性や客演の人が半数を占めていて、
今までのゲイだらけ!みたいな世界観ではなくて印象が違います。

でも皆芸達者な方ばかりで、すっごいなーと関心。
女性たちはみんなすごいテンションだし、お龍さん!?の強烈キャラには
俺たち松山に帰ってからも二人で思い出してはマネをして楽しんでます。

あれは、あれだけで十分全国回れる芸だと思う!スゴスギ(笑)

「なぜ悲しい唄を歌うの?」
「幸せだからに決まってるじゃない・・」

素敵な余韻のラスト。
彼氏くんは自分の過去を振り返りながら強く生きていく為の指針を感じてたようでした。

家族も近所の人も幼なじみも、みんなが周りを気にかけあう時代だった。
今は、そういうのをウザったく思うようになって、社会全体が他人に興味を失った。

俺も、そういう社会を望んだ一員であると思う・・・
これからはどうであるべきかと考えるけど、まだ分からない

社会からこもりたい時というのは誰にでもあると思うけど、
誰とも関わらないとそれっきりになってしまうだろう。
いまは、そう状況に簡単に陥る時代

社会のヘテロ一辺倒の世界観に、自分を肯定出来ないでいる10代のゲイは
今だって多くいて・・。

その点と点を結びつける革命的な道具としてインターネットが登場。

ネットを覗き見の道具とするだけに使うか、
点と点をつなぐコミニティへと広げる道具に使うか・・

そして俺たち先輩は、後輩たちを受け入れられる場を用意できているのか・・

描く劇に時代の変化を改めて思いながら、そんなことを考えていました。

劇団フライングステージ
http://www.flyingstage.com/top.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする