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ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイの息子と親の関係・・④お祖母さんとの話

2006-08-28 00:40:50 | Weblog
老い先短い親(家族)には、
「もういいや、自分のことで思い悩ますことはない・・」
という考えも賢明だとは思う。

去年亡くなったお祖母さんに対して、俺もしばらくその方向でいました。
父親もそう望んでいたし。

でもね、何も言わなくても、それはそれで心配をかけているよね。

いつまでもお祖母さんとの時があるわけじゃない、
これは今話しておかねばならない、最後にお祖母さんと俺の向き合った話しを
ちゃんとしておくべきだ!と思うに至ってね、

自分のことをある程度だけど柔らかく話しておいたんだ。

自分のことを分かってもらいたいこと、この年で結婚してないことは覚悟が
あってやってること、自分を持ってしっかり生きていくから心配しなくてよいこと。
そして、ひ孫を見せられなかったこと。
そして俺の血を継いで行くものがいなくなること
(大した家ではないけれど、この家を継ぐものが男系では絶えてしまうんですよ)
を申し訳ないと詫びた。

うすうす感じてきたことだろう、
お前の幸せが一番だ・・と優しく穏やかに受け止めてくれていた。

いろいろ期待もして来たことだろう、気を揉ませて来たことだろう。

いくらお祖母さんでも、世の中のことを知らないはずがない。
どうも孫は世間の言うゲイというやつではないか?くらいは考えてたと思う。
(後からお祖母さんの友達から聞いて良く分かった)

それでこのヘテロ社会でどうやって生きていくの?と心配したことだろう。

心配をかけてきたことを詫びた。

お祖母さんとは生前いろいろな話をしてきた。
だからうまく話せられるだろうと思えたし、この関係を互いに大切なものである
と思っていたから、ちゃんと向き合って話しておくべきだろうと思ったんだ。

お祖母さんも90年も生きてきて、問題を達観できる境地に至ってたから
受け入れられたのかもしれないね、俺の親を見てるとそんな気がしてきますが・・。

若いころのお祖母さんは、散々俺に家を継ぐことの大切さを教えてきた人でも
ありました。亡くなる数ヶ月前のことです。

この数日の記事を書いて、少し整理できてきたような気はする。

疎遠にしている親に、そろそろ俺の方から声をかけてみようかなあ、と
少しは思い始めもしたけれど、まだ俺の心がほぐれない。

乾いた気持ちがまだまだくすぶっているので、もう少し時間がかかりそう。

親子近くにいると言うことで、喧嘩の種も多いけど、
関係を改善できるチャンスも多いはずと思いたい。


ゲイとしての生き方を謳歌し始めた俺たちにとって、
カミングアウトしなければ大丈夫、ということはないだろう。

親へのカミングアウト・・・する、しないにせよゲイにとって
親子の関係を考える上で触れざるを得ない問題だと思う。

俺たち自身、人生において棚上げに済ますことは出来ないことだろう。
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