ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ゲイの息子と親の関係・・①

2006-08-24 01:30:32 | Weblog
現在俺たち親子の会話は停止中。
近くに住みながらここ数ヶ月まともに口をきいてないのです。

10数年前にカミングアウトして、それはいろいろあったけれども
一時期は互いに尊重しあって良好な関係が出来たときもあった。

でも、数ヶ月前にやった抜き差しならぬ親子の会話をしてから、疎遠になっている。
あの時点からやり直さない限り無理だろうなと思っている。

他の記事でもちらちらそういったことを触れてきたが、ちゃんと書いておこう

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去年に亡くなったお祖母さんの初盆でこの夏も忙しそうだ、
こういった行事ごとは皆さんウザったいでしょう?

近日には盂蘭盆ってのがあって、人を呼ぶらしいのですが、
俺は出席しても大人しく「役」を演じ切れそうにありません。

さて、どのように振舞おうか?
何か親類に言われたら何と答えようか?
そんなことをいろいろシュミレーションしてるけど。

ゲイである自分には「家」というシステムにまったく興味が持てない、
俺を追い込むばかりであるこの「家」という制度、俺にとって本当に我慢なら無いものだ。

その「家」の制度を補強する為にあるだろう葬式後にも続く儀式の数々
今後も何年と渡ってだらだら続いていくだろう行事ごとを思うとうんざりする。

そういったことを家族で乗り切るほどに良い関係を築いてこれなかった俺たち
一家には無理な話なのだが、親は体裁を取りたいようだ。

そんな一族のしきたり、ヘテロ家制度を補強して行く儀式の中では、
結婚してない俺の存在は浮いてくる。
ゲイである自分は、存在して無いことのように抹殺されてしまう。

そんななか、抜き差しならぬ親子の会話があった。

親から俺のことを
「やっぱりみっともない」
「実際のところ息子ながら気持ちが悪い」
などと、根幹に関わる尊厳否定発言をされちゃったんですね。

それじゃあ!聞くぞ!
本当の、本当のところで、俺の存在はみっともないのか?
親の目で気持ち悪いのか?
こんなの生まれたけど大失敗!ゲロゲロ!みたいなことなのか?
って突きつけたら「そうだ!」ということになってしまったんですね~。
あー

俺はゲイという立場を受け入れ、社会の厳しさにまみれながらも一生懸命
生きてきているつもりだ、でも家族に、それも親にまで、そのように
言われなくてはならないものか?とやるせなく憤った訳よ・・

カミングアウトしてから10数年経ったが、何も理解しようと努力して
こなかったじゃないか?
俺のこと向き合わずフタしてきただろう!
今までも一度も心を割った親子の会話なんか出来たことがあるか?
こういうことを言うのは子供で甘えているからじゃない
大切な人に自分のことを分かってほしいと望むのは当然のことだ、
それがかなわぬなら、関係は成り立たないな!!
今どれほどのことを言ったのか、良く後で考えてみてほしい・・

これが本心だったか、と気が遠くなりながらも、
こんなことをなんとか話して(なんとかっと言っても相当俺も言ってるけど)
親の家を後にしたのが半年前。それから関係停止。

その後しばらくした最近、
親から関わりを持ってくれようとしてくれるようだけど
どうもまた「棚上げした関係」を続けたい様子なので、
今の俺には到底口を聞く気分になれないでいる。
なにか他人行儀になってしまう。

で、どのように関係していくつもり?と黙って問いかけ続けてみてる。

というか、実際のところね、今までに無い感情の変化が俺に現れてしまったんですね
親に対する感情が、言うなら「乾いてしまった!」んです。

俺もどう関わっていけばいいのか分からなくなってしまったんです・・・

まあ、なんともみっともない話ですが、親との関係(カミングアウト)は簡単じゃない。

一生のテーマになるのでしょう。  ②へつづく
コメント
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