half moon bay

酒と釣りの友 天国の mさんヘ

人間もプラスチックも同じ物でできているんだよ

2010-11-03 20:10:42 | 推薦図書
1冊の漫画を読みました。

冒頭この様な文章から物語は始まります。

40数億年前は原始の海だった そこは92の元素しかなく その92個の様々な組み合わせから 地球上のすべての生命体 そして非生命体が生み出されていったんだ
だから人間もプラスチックも同じ物でできているんだよ


どこかで聞いたことがあるな~?

そーだ以前、推薦図書として紹介したホーキング博士の ’secret key 'の中で地球を宇宙に置き換えたこの様な一節がありました。重複となりますが以前のブログを読んでおられない方のために少し長くなりますが再度引用いたします。

「それで、星はずっと永遠にかがやき続けるのですか?」

ジョージがたずねると、エリックが答えて言った。

「永遠に続くものなんて、何一つないよ。もし星たちが永遠にかがやき続けるとしたら、わたしたちは生まれてこなかった。星は自分のおなかの中で、小さな粒子を大きなものへと変えていく。核融合反応というのは、小さな粒子を融合させて、大きな原子を作ることなんだからね。融合の時に放出されるエネルギーによって、星はかがやいているんだ。きみやわたしを作っているのは、地球ができるずっと前にあったいくつもの星のなかで作られた元素なんだよ。ずっと昔に爆発した星が、自分の中で作った大きな原子を宇宙に吐き出してくれたおかげで、ぼくたちは生まれたんだ。だから、わたしたちはみんな星の子だと言ってもいい。今きみが見ている窓の向こうの星にも、この先、同じことが起こる。星は、融合させる小さな粒子がなくなって寿命を終えると、最後に爆発する。その爆発によって、星がおなかの中で作ってきた大きな原子はすべて宇宙の中に放りだされるんだ。」


どーですか。どちらも同じ趣旨のお話しでしょう。

この漫画の題名 「x細胞は深く息をすう」
著者      やまあき道屯(どうとん)
出版社     アンクチュアリ出版
X細胞は深く息をする (New COMICS)


この出版社の売りは本を読まない人のための出版社を目指しているそうです。

確かに漫画だったら手を出し易いですね。しかしこの漫画は現在の臓器移植の問題が必然的に抱える倫理的諸問題、移植を受ける側の心の問題、医療を引き受ける側の諸問題を正面から鋭く取り上げており、決して軽く読みとばせるマンガではありませんでした。

大人が読んでも充分に面白く生命とは何なのかと云うことについて改めて考えさせられました。本格医療ミステリーコミックとして一読をお薦めいたします。

サンクチュアリ出版 友友会ファンサイト応援中



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