half moon bay

酒と釣りの友 天国の mさんヘ

いけにえ

2023-02-02 10:14:04 | 日記
昔見た映画の中で預言者(アブラハム)がわが子(イサク)を神から「いけにえ」に差し出すよう命じられ苦悩する場面が印象的であった。

これは神が預言者が神の言葉を信じるかどうか、命令に忠実に従うかどうか試すために行った狂言であって結局回避されるのであるが

あちらの神様とはずいぶん意地悪なことを平気でする嫌なやっちゃな~と思ったものである。

世界中でいけにえを捧げる風習があるようであるがこれは一体何なのか?長年不思議に思っていた。

わが家でも先日の恵比寿講の折、神前に鯛と野菜をお供えした。

ようく考えてみれば鯛も野菜も生き物でありその命を奪っていることに変わりはない。

云ってみればいけにえに他ならないのだ。

神様に捧げものをするのであればできるだけ神様が喜ばれるものを選びたい。

恵比寿講のおりお袋は養殖ではなく天然物の鯛にこだわった。

昔我が家ではシロとトラと云う猫を飼っていたことがある。

お袋によれば贅沢な猫で養殖の魚を与えると匂いをかいただけでプイとそっぽを向いて食べなかったそうだ。

猫が食べないような魚を神様のお供えものにはできないと云うのがお袋の理屈だ。

毎年1月20日と決まっている恵比寿講の神事に1キロ越えの天然物の鯛を入手するのはいつも一苦労である。

この時期、季節的に一番鯛が釣れないからである。

それ故に恵比寿さんの喜びもひとしおであろう。

今読んでいる本(ビジュアル版 はじめての聖書物語)によると神への完全な信仰を示すのが

焼き尽くすいけにえだそうだ。動物などのいけにえを灰しか残らない状態まで焼き尽くすのだ。

その点、日本式のお供えものはお供えした甲斐があると云うものだ。

何故ならお供えした後は直会で美味しくいただけるからである。



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