おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


瀬戸屋敷とあじさいの里

2021年06月08日 06時32分00秒 | お出かけ
いつの頃からか開成町はあじさい推しになり、
近隣ではすっかり「あじさいの里」「あじさい祭り」というイメージが定着している。
そしてキャラクターは「あじさいちゃん」

この画像は「開成町あじさい祭り」より)

そんな開成町にあじさいを見に行ってきた。
残念ながら昨年に引き続き今年も「あじさい祭り」はコロナ禍で中止ではあるが。









花見客は当然少ないけど、あじさいの美しさは例年と変わらない。
今週が見頃のピークらしい。間に合って良かった。





途中、前々から行きたかった
あしがり郷 瀬戸屋敷 に立ち寄る。

このあたりの地名は金井島という。
足柄平野には吉田島、下島、牛島、千津島、小田原市内に至っても藤島、中島など島のつく地名が非常に多い。
島というのは酒匂川の氾濫時に水没せず細長いボートのように残った地形のことで、
つまり島のつく地名は氾濫の被害を免れて村が発展しやすかった場所、なのだそうだ。
(詳しくは田代道彌「西さがみの地名」で)

瀬戸屋敷はその金井島の名主瀬戸氏のお宅で
築300年。町の重要文化財に指定されている。







修復され公開されてる古いお屋敷は全国に数え切れないほどあるけど
瀬戸屋敷は他とちょっと違っててスゴい。

何がスゴいかって
まず入場無料である(イベントによっては有料になる時も)
立ち入り禁止箇所がほぼ無い(大抵はここから先立ち入り禁止とか撮影禁止とか制約が多い)
建物内に勝手に入れる(靴は脱ぐのよ)蔵にも入れる。
子供が遊べる昔の手作りゲームが置いてある(竹馬とかぐるぐる回すアレとか)
お庭が綺麗。裏庭まで整備されている。植物の説明書きがある。
敷地を流れる水路の水量がたっぷりで気持ちいい(枯れててもへっちゃらな史跡も多い)
カフェやショップが併設されている(アイスが美味しそうだった)

などなどがスゴい理由である。
小さい子供が大人と一緒にゲームや水路で遊んでる姿が印象的だった。



蔵内のこのドアのなんて重量感。





蔵の裏は竹薮の小径になってる。
タケノコ狩りのイベントも行われてるそうだ。羨ましい。




素晴らしい水路。水車小屋もある。


瀬戸屋敷の門の外は一面の田園風景。
足柄平野らしいこの景色がいつまでも見られますように。