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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
「ぽたら送り」の計画・実行は、欲造と和尚が二人で行います。
和尚の力もだんだんと強くなってまいりました。
彼が望んでいたことの一つが叶ったとでもいいましょうか、
態度もだんだんと大きくなってまいりました。
寺もだんだんと建物が整備されてゆきます。
ぽたら送りも、初めは5年ごとに行なわれていたのですが、
最近では、3年ごとに縮まってきております。
その上、近ごろでは親戚・縁者などを通して、近在の村からも、
ぽたら送りを頼まれるようになってもいます。
手数料をつりあげ、二人で山分けするものですから、
これは笑いが止まりません。
言うなれば、これは穏やかな殺しの請負業のようなものなの
でありますから、他の村人からは、がっぽりと取るので
あります。
それでも人一人が村から消えるものですから、
辻褄だけは合わせておかねばなりません。
近所には、寝たきりの老人を安く世話してくれるところが
見つかったので、預けにゆくと言って連れ出すのです。
つづく