その２４１．まさかの視覚過敏！？

２０１２年。この年、私にとっては
入社案内ＤＶＤの当たり年で、
年初に岡山県にある企業の入社案内を仕上げて
ひと休みする間もなく、その春からは三重県の企業の
入社案内ＤＶＤをクランクインさせた。
もちろん年末には完成させた。

私は大学を出て初めて入った映像プロダクションを
２年で辞めたのだが、私をベッドハンティングしたのは、
創設したての映像プロダクション「映像館」だった。
「映像館」の親会社は、採用ビジネスで
急成長していた「ＵＰＵ」で、
当時先頭を走るリクルート社を追い抜け追い越せと
活気に満ちていた。
そこで私が学んだのは入社案内と会社案内の違い。
響きは同じたが全く違う。胃薬と目薬ぐらい違う。

あれから３０年、インターネット全盛期に
よくもまぁ入社案内ＤＶＤの依頼とは・・・
萌えたのは言うまでもない。
自画自賛になるが、いずれも気負わず
私風のいい作品に仕上がったと思う。

その入社案内ＤＶＤの改訂が本年８月初に舞い込んだ。
このブログを遡ってもらうとわかるが、
それなりに苦労している力作である。
改訂なので第一作同様に
山内隆弘カメラマンに依頼の連絡を入れると
「病み上がりで８月一杯までリハビリ中ですが、
８月２９日のロケなら何とかします」と快諾してくれた。
それから２週間ほど経った盆明け、
ロケ内容の打合をしたく、電話を入れると暗い声で
「ヤバいですね。いまいち回復が遅れてます。
撮影できるか、自信ないっス。
実は今月末にフリーカメラマンになる男がいるのですが、
代役をしてもらってもいいですか？」という悲しいお知らせ。


初版ロケでカメラをふる山内カメラマン

紹介されたのは、私も周知の撮影プロダクションから
フリーなる緒方君。早速会ってみると１０年ほど前、
まだ彼が助手をしていたころに九州に一緒にロケに行ったという。
すまん、緒方君、記憶にない・・・
ということで今回の改訂版ロケは、彼と珍道中をすることになった。
以前にもブログに書いたが、
この歳になると打合せをしている段階で
おおよそ仕上がりが見えてしまう。
そんな時はスタッフを総替えするのが
監督パワーを発揮させる一番の方法だ。
今回は期せずして初登板なのだが、
果たしてどんな旅になるのやら・・・

実はいま私はアニメーションの
構成・脚本・演出を担当している。
約６分物を毎月１日に全１１話を
（言い換えれば１１か月連続）
ホームページ上にアップしなければならない。


８月２６日には１０月１日アップの第６話の音入れし完成させた

元来、私は入社案内ＤＶＤに見られるように、
ドキュメンタリー系監督である。
それがいまアニメーションにチャレンジしている。
楽しんでいるのは言うまでもないが、
こんな時に同時進行で
ドキュメンタリー系作品を演出できるなんて、
何て幸せ者なんだろう。
チョーラッキーというか、つくづく私は仕事に恵まれている。
と明るく考えてしまうさかの知覚過敏です。
まぁ今回もご期待にそえるようがんばります。
続きは次回ブログにて。