株式会社プランシードのブログ

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その158.2014年のお稲荷さん(2)~改修工事血風録・汗の巻~

2014-06-21 07:10:54 | 制作会社社長の憂い漫遊記
このブログの第146話にその(1)を載せたが、
いよいよ我が多田家が祭る摩耶山のお稲荷さん改修工事が
梅雨の谷間、6月19日から始まった。
いや始まったというのは大げさで、
工事といっても一日で終わらせなければならないミッションだ。
なぜならお稲荷さんは神戸市灘区の摩耶山にあり、
その名称は、かの弘法大師の母から
由来することからして秘境に建つからだ。
今では摩耶ケーブルという文明の力があるが、
片道440円(往復770円)かかる秘境である。
今回は摩耶ケーブルを運営する「神戸すまいまちづくり公社」さんの
全面バックアップにより、部材や大工道具の運搬を
ケーブルカーで行なってくれることで、
弘法大師が通った山道を部材を担いで登るという
苦行をしなくて済んだ。
とはいえ摩耶ケーブル・虹の駅で下車後、残る約100mは
上り坂と階段が続くが、運搬の動力は人力しかない。


  9時半発の試運転で荷物を運ぶことに!
  摩耶山の麓にある「摩耶ケーブル駅」


  摩耶ケーブルで部材や工具を
  運搬させていただく。感謝感謝である。

我が多田家がお祀りするお稲荷さんの正式名称は
「高尾大明神」。改修点は4点。
①高さ約3mの大鳥居の建て替え
②社の土台の付け替えと小鳥居の新品交換
③賽銭箱の付け替え
④長さ約5mにおよぶ参道両側ののぼりの付け替え

当初は今年80歳になる元大工の親父と私とで
大鳥居の付け替えのみを行なう予定だったが、
親父が「腰が痛い」と早々にイチヌケしたので、
私の仕事仲間である岡野工芸社 上田亮二氏に頼むことにした。
このブログにも何度も登場している上田氏は、
我が社にとって必要不可欠のスタッフである。
こうして四分割にされてケーブルに乗る新しい鳥居の部材と、
上田氏の腕利きの配下3名を見ると
「やはり上田氏に任せて良かった」としみじみ思う。
もはや私と親父は昼弁当と飲み物を運ぶ後方支援部隊であり、
見方によれば物見遊山状態だ。
私などは一応作業着は着ていたが、
汗だくの上田氏チーム4名を尻目に、
来週から4週に渡る四国ツアーの段取りに
作業時間の半分を充てる始末だ。


  四分割にされた大鳥居や社の土台、
  賽銭箱や道具をケーブルカーで運びあげる

まずは旧鳥居の解体。
前回工事では今後の建て替えを考えずに鳥居をつけたので、
鳥居を支える土台部分のセメントが予想以上に頑丈で、
ハツリに手間取った。

元大工の親父の企業理念は「丈夫で長持ち」だ。
よってこの鳥居も、六甲颪(ろっこうおろし)で有名な
日本野球界をもビビらせる強風にも耐えらるよう、
かなり強固にセメントで固めらている。
もしスコップとノミと金づちと人力だけだったなら、
1週間は猪の夜襲に怯えながら野宿しなければならなかった。
しかし今回は舞台美術の岡野工芸社 上田亮二氏である。
あくまでも撤収ありきの設営が信条なだけに用意周到。
山の上ではあるが、ケーブルカー横なので電気が来ている。
文明の力・電動工具「コンクリートハンマー」が威力を発揮する。
こうして見事に建ち上がった大鳥居。見よ!この勇姿を!!


  高さ3m・大鳥居のビフォアー


  アフター

(~改修工事血風録・涙の巻~乞うご期待)

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