私の知らない時の痕跡を辿りながら
緑色の瞳持つ湖をめざす
繁みの陰からじっと窺っていた二頭の鹿
ひっそりとうなずき 目くばせをする
紋章に隠された暗号を解く間もなしに
父に焼かれた少年の見えない因果因縁
ひそやかに語られる背後の声を聴きながら夢を見る
湖に住むワカサギは群れて眠る
カウカウと鳴き交わす大白鳥は
うねる地表に融け込んで今日は息災
身じろぎもせず立ちつくす裸木の尊いまでの沈思。問い。
おまえは何になりたいのか?
生きものを沢山殺しそれを食べて今年も生きるのです
真白い、美しいものを沢山汚しそれでいのちを燃やすのです
迫りくる喜びの死の色は 幻夢と煌めき
何事もなく燃え尽きた湖は安らかに鎮む
緑色の瞳持つ湖をめざす
繁みの陰からじっと窺っていた二頭の鹿
ひっそりとうなずき 目くばせをする
紋章に隠された暗号を解く間もなしに
父に焼かれた少年の見えない因果因縁
ひそやかに語られる背後の声を聴きながら夢を見る
湖に住むワカサギは群れて眠る
カウカウと鳴き交わす大白鳥は
うねる地表に融け込んで今日は息災
身じろぎもせず立ちつくす裸木の尊いまでの沈思。問い。
おまえは何になりたいのか?
生きものを沢山殺しそれを食べて今年も生きるのです
真白い、美しいものを沢山汚しそれでいのちを燃やすのです
迫りくる喜びの死の色は 幻夢と煌めき
何事もなく燃え尽きた湖は安らかに鎮む