白い月

白い月

有情無情

2014-06-28 21:23:44 | 心事ポエム
消えゆく日々の刻々。

懐かしく 美しく 哀しくなだれ 軽やかに薄れゆく過去一切

甘美な怖れ密かに抱くのは もはや帰り来ぬ日々
 

歓びの宴 砂をかむ舌 一喜一憂 

翻弄する宿業を怖れ 身をすくませ

約束のない地の劣化を憂い 

慄きつつも又夢見る人の無辜を愛おしむ


時に一滴の泪ぬぐう手で花を摘み
 
闇が明けると いそいそと 隠された窓のカーテンを開く


めげずに生きる

魂を保ち続ける


今 森が在り 鳥が住み 歌が在り 陽炎が野を満たす

眠りは浅くとも嘆かない

逢うべき人に遭い

観るべきものを観

聴くべく音をきき

果てない大空から消えゆく日まで寸秒も気を許すまい。