The Dark(2004)
美しく暗い映像と、ウェールズの重く霊気漂う空気、場の残虐シーン、黒い羊。サイコ・ホラーに関しては少々うるさい私でありますが、英国製インディー映画ということで最初から期待していなかったからか、このホラーはなかなか良いです。まずその映像。導入部分からセンス良くイメージをまとめ、クオリティの高さを感じます。恐怖の表現は和製ホラーに近く、直接見せるというより「想像させる」タイプ。じわじわ来る恐さの演出で、断片的な恐さは在り来たりですが、黄泉の羊に代表されるちょっと不思議な恐怖、という演出が面白い。なかなか面白い、とは言っても、「リング」みたいに夜寝られなくなるほど恐くは有りません。
←印象的な崖の上のシーン。色のトーン、構図ともに2重丸。
←主役3人。左からショーン・ビーン、ソフィー・スタッキー、マリア・ベロ。
ストーリーは、神経質なアデル(マリア・ベロ)が、娘のサラを連れて夫(ショーン・ビーン)のコテージを訪ねるところから始まります。が、娘は溺れて行方不明に。そこに現れた、半世紀も前に死んだはずの少女が、サラはどこにいるか知っていると言います。彼女はウエールズの言い伝えの黄泉の国にいると・・落ちはショーン父さんと謎の少女が病院で交わす会話で私、想像付いてしまったんですけど?最近ホラーづいているショーン・ビーンは髪ぼさぼさの無精髭で、お前地のままだろー!そのよれよれトレーナーとか絶対自分の服だろー!なんて突っ込みたくなるのはやめにして、訛り全開で優しいお父さん。でも迷信なんて信じません。ホラーなんだからもっと怖がれよ・・・でもこの映画のショーン、素敵なんですね。ナショナル・トレジャーのイアンを思い出させます。(髪型同じ。)誠実で温かい人物を演じています。こういう役、珍しいかも。(余談ですが、もしかして彼の訛りって訳すと「おらがおめえのおっとうになちゃるけん!ええがらこっちさこい!」みたいな感じなのか?)
←びっくり顔の2人。ショーンあんまり怖がってません。さすが強盗団のボス。(別人だってば)
←謎の少女、アビゲイル・ストーン。可愛いですよぉ。
ウェールズやスコットランド、アイルランドは、有史以前からの霊場と呼ばれる場所が数多くあり、人間の力の及ばない世界がすぐそこにあるような場所が存在するとも言われています。そんな恐さを元にした、ゴシックホラーでしょうか。ケルトのホラーも書いている英国のホラー作家ブラックウッドの短編集を思い出しました。ところで、この映画、日本で公開されたのでしょうか?
←おまけ。このよれよれ具合がいいねえ。
美しく暗い映像と、ウェールズの重く霊気漂う空気、場の残虐シーン、黒い羊。サイコ・ホラーに関しては少々うるさい私でありますが、英国製インディー映画ということで最初から期待していなかったからか、このホラーはなかなか良いです。まずその映像。導入部分からセンス良くイメージをまとめ、クオリティの高さを感じます。恐怖の表現は和製ホラーに近く、直接見せるというより「想像させる」タイプ。じわじわ来る恐さの演出で、断片的な恐さは在り来たりですが、黄泉の羊に代表されるちょっと不思議な恐怖、という演出が面白い。なかなか面白い、とは言っても、「リング」みたいに夜寝られなくなるほど恐くは有りません。
←印象的な崖の上のシーン。色のトーン、構図ともに2重丸。
←主役3人。左からショーン・ビーン、ソフィー・スタッキー、マリア・ベロ。
ストーリーは、神経質なアデル(マリア・ベロ)が、娘のサラを連れて夫(ショーン・ビーン)のコテージを訪ねるところから始まります。が、娘は溺れて行方不明に。そこに現れた、半世紀も前に死んだはずの少女が、サラはどこにいるか知っていると言います。彼女はウエールズの言い伝えの黄泉の国にいると・・落ちはショーン父さんと謎の少女が病院で交わす会話で私、想像付いてしまったんですけど?最近ホラーづいているショーン・ビーンは髪ぼさぼさの無精髭で、お前地のままだろー!そのよれよれトレーナーとか絶対自分の服だろー!なんて突っ込みたくなるのはやめにして、訛り全開で優しいお父さん。でも迷信なんて信じません。ホラーなんだからもっと怖がれよ・・・でもこの映画のショーン、素敵なんですね。ナショナル・トレジャーのイアンを思い出させます。(髪型同じ。)誠実で温かい人物を演じています。こういう役、珍しいかも。(余談ですが、もしかして彼の訛りって訳すと「おらがおめえのおっとうになちゃるけん!ええがらこっちさこい!」みたいな感じなのか?)
←びっくり顔の2人。ショーンあんまり怖がってません。さすが強盗団のボス。(別人だってば)
←謎の少女、アビゲイル・ストーン。可愛いですよぉ。
ウェールズやスコットランド、アイルランドは、有史以前からの霊場と呼ばれる場所が数多くあり、人間の力の及ばない世界がすぐそこにあるような場所が存在するとも言われています。そんな恐さを元にした、ゴシックホラーでしょうか。ケルトのホラーも書いている英国のホラー作家ブラックウッドの短編集を思い出しました。ところで、この映画、日本で公開されたのでしょうか?
←おまけ。このよれよれ具合がいいねえ。
感想:結構良かった(笑)。期待せず観たからでしょうね。あの陰鬱な画面の中で、ショーンはやっぱり浮いているようですが、一種の癒しでございました。「サイレント・ヒル」でも似たような役回りでしたね、そういえば。
拙ブログでレビュー書いてみました。トラックバックさせていただいてよろしいでしょうか。
やはり日本公開されていませんでしたか。世の中で公開されているもっとひどい作品にくらべれば、The Darkの方がよっぽど面白いですよね。
ショーンはたしかに映画の中で、一種の清涼剤。よれよれの外見も私的には2重丸です。が、ショーンといえば悪役のイメージの強い一般の方は、違和感ありなんでしょうか?
Sean Bean Peopleから飛んできました。
私もあまり期待せずに見たのですが、悪くないと思いました。西洋ホラーはわりと平気なつもりだったのですが、「想像させる」怖さにやられて、随所で目を覆ってしまいました。
ショーン、かなり清涼剤ですよね!母娘の確執が結構ドロドロしているだけに、そこはかとなく緊張感を感じつつも包容力を感じさせるショーンにホッとしました。
TBさせていただきましたm(__)m
TBとコメントありがとうございます。
この映画、夜中にトイレに行けなくなる程恐くないですが、(リングは本気でトイレ恐かったです・・・)そこそこいい出来ですよね。映像もきれいです。幽霊の女の子が可愛いですし。拷問シーンは恐いですが。
ショーンもいい役で、見ていてたしかにホッとします。何度かくり返して見れるホラーですね。
さすが、ショーン・ビーンのためならば!と言う訳で、しっかりと鑑賞されていましたか。
確かに映像的にはキレイでした。
鮮血もそれほどありませんし(というか子供の頭はやめて)…でも崖で羊が飛んだり、集団自殺するシーンは美しいシーンでありながら、精神的に恐怖がくるシーンで、ここは見事だったと思います。
母親の頑張りは「サイレントヒル」よりも上ではないかと思いましたが、どうしてこんな悲しい結末に…さすがに消化不良を起こしそうだったかも。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
>しっかりと鑑賞されていましたか。
はい~速攻で鑑賞しましたが・・・よれよれなショーンがよいので。ちょっといい人過ぎでしたが。
>精神的に恐怖がくるシーンで、ここは見事だったと思います。
こけおどし的CGではなく、じわじわ来る恐怖で、そういうところは好感持てました。拷問シーンはうわ~ヤダヤダ見たくないって思いましたが。黒い羊のシーンとかも印象的でした。ホラーとしてまああ合格点?
あの切れまくり母親も怖いですよね、ある意味(爆)。
RTBありがとうございました~!