
Equilibrium(2002)
「マトリックス」の次はこれだ!なんて感じのコピーついているDVD。監督カート・ウイマーですか?この監督の映画なぜか一つも見たことがありませんでした。しかし!MATRIX大好き野郎のわたくしとしましては、このコピーを見て期待度100%。主役クリスチャン・ベイルはおいといて脇役に豆ことショーン・ビーン+くせもの女優エミリー・ワトソンですからね。衣装やアクションなどMATRIXに似た部分は大いにあり。まあMATRIXのコピーなどとは思いませんが、MATRIXが横綱とすれば、こちらは関脇位でしょうか。しいて言うならMATRIXと華氏451(1966/英)にささげるオマージュ?ただのまねではなく、いい按配に消化しつつ問題提起しているともいえましょう。
←真中に主役のクリスチャン・ベイル(この人ムンクの「叫び」顔)、背後に背後霊じゃない、パートリッジ役ショーン・ビーン。
←噂のシーン(笑)、豆+イエーツ詩集。もっと読んでくれい。
感情をコントロールされた、世界大戦後の近未来。生き残った人々は「危険な」感情を押さえるために、イクイリブリアム(映画原題。Equilibrium「調和」という意味。オーラソーマ知っている人なら聞いたことのある言葉ですね。)で管理された薬をもらい、毎日決まった時間に打たなくてはいけないのです。(つっこみ:もっとほかに方法あるだろぉが!空気に流す、体に埋め込む、個別端末で毎朝管理するとかぁ!)「負の感情」とともに「愛情」や「感動」といった豊かな感情までも制限される社会。しかしひそかに失われた感情を取り戻すために体制と戦うレジスタンスの人々が存在した・・・主人公のジョン・プレストン(クリスチャン・ベイル)は反体制を取り締まる捜査官。かつて奥さんが反体制で焼却処分になってまった過去があります。(注:「なってまった」とはなごや弁、「なってしまった」)その相棒が豆。クリスチャン・ベイル並にワイヤーアクション見せてくれるのか?と期待したのも事実ですが、残念ながら見られず。豆のワイヤーアクション・・・見たいよぉ。「アイランド」で見たね、そういえば。(あれは・・・違いますって!)残念ながら豆様、映画始まって結構すぐ消えます・・・でも!この豆は出番が少ないのですが、おいしいとこ取りです。無口で物静かで少々謎めいたエロール・パートリッジ。教会の片隅で禁じられた書物「イェーツ詩集」を朗読する豆、ここだけで見る価値あり。 後で豆は再び○○となって登場いたしますが、○○でもいいからもっと映してくれ~と思ってしまったのは私だけですか?写真でも登場しますが、あの登山用みたいなシャツはいただけません。
←クリスチャン・ベイルVSエミリー・ワトソン。エミリーの鼻が大好きです。
←おまけ。クリスチャン・ベイル筋肉写真。腹筋割れてます。
さて豆の詩集朗読会の一件後、プレストンは変化していきます。感情を取り戻していくのです。薬も打つのを止めちゃいます。押さえた演技の、シリアス顔ベール氏はなかなかいいです。苦悩する顔の似合う役者といいますか。そこに昇進命の後任ブラント(タイ・ディグス)が現れ、その上プレストンは豆のお友達だった反体制のメリー(エミリー・ワトソン)に惚れてしまい・・・結局プレストンは反体制グループに加わり、体制を倒すため「父」と呼ばれる大統領を暗殺すべく大統領面会に望むのであった・・・
アクション映画としてはなかなか見ごたえがあります。CGではなく生身の人間のアクションは、見ていてすっきり。この映画で使われるのは「ガンカタ」、と呼ばれる架空のマーシャルアート。剣道と居合と合気道足してMATRIXで割ったみたいな・・・「GUN型」なんですかね?まあかっこいいんですけどね。なんで日本刀なんですかね。あとラストでスッパリ○斬ってますが、斬られたある物が床に張り付いているのがご愛嬌ってことで。
←クリスチャン・ベイルVSタイ・ディグス。
豆の詩朗読以外にも印象に残ったシーンがあります。主人公のプレストンが、薬を止めて感情を取り戻した時に見た窓の風景。暗かった景色に色がつき、美しい物を美しいと感じることの喜びが表現されます。薬によって抑制されていた感情は、人間本来がもつ自然な感情でした。薬で人間の感情を抑制するということ、現在うつ病治療薬として海外で多く使用されているSSRIの使用者体験談を思いだしました。憂鬱や不安という感情を押さえる目的のこの薬(簡単に言えば不安を感じない様、脳内物質セロトニンを脳内に多く留める役目をします)、同時に感動という感情をも押さえてしまうらしいのです。誤解を恐れずに言えば、不必要な不安や極端な憂鬱は改善するべきでしょうけど、必要以上に不安を感じず、感動もしないなんて、それは人間らしく生きる上で辛いこと。(もっといい薬が出来るといいですね。)この映画を見た後、そんなことを考えました。
写真の内、横長の物2枚はsean.mythicdesigns.net様からお借りしました。
追伸:「ザ・ダーク」、ショーンお写真追加しましたよん!
「マトリックス」の次はこれだ!なんて感じのコピーついているDVD。監督カート・ウイマーですか?この監督の映画なぜか一つも見たことがありませんでした。しかし!MATRIX大好き野郎のわたくしとしましては、このコピーを見て期待度100%。主役クリスチャン・ベイルはおいといて脇役に豆ことショーン・ビーン+くせもの女優エミリー・ワトソンですからね。衣装やアクションなどMATRIXに似た部分は大いにあり。まあMATRIXのコピーなどとは思いませんが、MATRIXが横綱とすれば、こちらは関脇位でしょうか。しいて言うならMATRIXと華氏451(1966/英)にささげるオマージュ?ただのまねではなく、いい按配に消化しつつ問題提起しているともいえましょう。


感情をコントロールされた、世界大戦後の近未来。生き残った人々は「危険な」感情を押さえるために、イクイリブリアム(映画原題。Equilibrium「調和」という意味。オーラソーマ知っている人なら聞いたことのある言葉ですね。)で管理された薬をもらい、毎日決まった時間に打たなくてはいけないのです。(つっこみ:もっとほかに方法あるだろぉが!空気に流す、体に埋め込む、個別端末で毎朝管理するとかぁ!)「負の感情」とともに「愛情」や「感動」といった豊かな感情までも制限される社会。しかしひそかに失われた感情を取り戻すために体制と戦うレジスタンスの人々が存在した・・・主人公のジョン・プレストン(クリスチャン・ベイル)は反体制を取り締まる捜査官。かつて奥さんが反体制で焼却処分になってまった過去があります。(注:「なってまった」とはなごや弁、「なってしまった」)その相棒が豆。クリスチャン・ベイル並にワイヤーアクション見せてくれるのか?と期待したのも事実ですが、残念ながら見られず。豆のワイヤーアクション・・・見たいよぉ。「アイランド」で見たね、そういえば。(あれは・・・違いますって!)残念ながら豆様、映画始まって結構すぐ消えます・・・でも!この豆は出番が少ないのですが、おいしいとこ取りです。無口で物静かで少々謎めいたエロール・パートリッジ。教会の片隅で禁じられた書物「イェーツ詩集」を朗読する豆、ここだけで見る価値あり。 後で豆は再び○○となって登場いたしますが、○○でもいいからもっと映してくれ~と思ってしまったのは私だけですか?写真でも登場しますが、あの登山用みたいなシャツはいただけません。


さて豆の詩集朗読会の一件後、プレストンは変化していきます。感情を取り戻していくのです。薬も打つのを止めちゃいます。押さえた演技の、シリアス顔ベール氏はなかなかいいです。苦悩する顔の似合う役者といいますか。そこに昇進命の後任ブラント(タイ・ディグス)が現れ、その上プレストンは豆のお友達だった反体制のメリー(エミリー・ワトソン)に惚れてしまい・・・結局プレストンは反体制グループに加わり、体制を倒すため「父」と呼ばれる大統領を暗殺すべく大統領面会に望むのであった・・・
アクション映画としてはなかなか見ごたえがあります。CGではなく生身の人間のアクションは、見ていてすっきり。この映画で使われるのは「ガンカタ」、と呼ばれる架空のマーシャルアート。剣道と居合と合気道足してMATRIXで割ったみたいな・・・「GUN型」なんですかね?まあかっこいいんですけどね。なんで日本刀なんですかね。あとラストでスッパリ○斬ってますが、斬られたある物が床に張り付いているのがご愛嬌ってことで。

豆の詩朗読以外にも印象に残ったシーンがあります。主人公のプレストンが、薬を止めて感情を取り戻した時に見た窓の風景。暗かった景色に色がつき、美しい物を美しいと感じることの喜びが表現されます。薬によって抑制されていた感情は、人間本来がもつ自然な感情でした。薬で人間の感情を抑制するということ、現在うつ病治療薬として海外で多く使用されているSSRIの使用者体験談を思いだしました。憂鬱や不安という感情を押さえる目的のこの薬(簡単に言えば不安を感じない様、脳内物質セロトニンを脳内に多く留める役目をします)、同時に感動という感情をも押さえてしまうらしいのです。誤解を恐れずに言えば、不必要な不安や極端な憂鬱は改善するべきでしょうけど、必要以上に不安を感じず、感動もしないなんて、それは人間らしく生きる上で辛いこと。(もっといい薬が出来るといいですね。)この映画を見た後、そんなことを考えました。
写真の内、横長の物2枚はsean.mythicdesigns.net様からお借りしました。
追伸:「ザ・ダーク」、ショーンお写真追加しましたよん!
> 「アイランド」で見たね、そういえば。
え、どのシーン?と思ったら…。
ツボにはまりました~。
確かにやってましたね!(笑)
イエーツ詩集も、感情を取り戻す大事なシーンも
実はうろ覚えなのが残念です。
この作品、もう一度観ようと思っています。いつか。
>MATRIXが横綱とすれば、こちらは関脇位でしょうか
世界観等は全く別物なので、比べちゃうと可哀想ですよ(笑)
衣装は「聖職者」らしさを現しているので、どちらも神父服が根底にあるような気がします。
>もっとほかに方法あるだろぉが!
いや、管理する側とされる側を、それと気付かせずにその意識を刷り込ませるのには、“管理する側から定期的に規定量を支給する”方法はなかなか良い手ではないかと・・・
それにしても、pointdpoさんの細部にわたるチェックには感心させられました。
確かに感情を取り戻した後の映像には、変化が見られましたね!
私は細かい理屈ぬきで、とにかく「ベイルがかっこいいから」この映画が好きです(笑)。
でも根底には「人間は自然にいきるべき」という単純明快ともいえるメッセエージが含まれている、素晴らしい映画だと私は思うのですが…。まあつっこみどころは満載ですが(爆)。
こちらからもTBさせていただきますね。
TB&コメントありがとうございます!
>え、どのシーン?と思ったら…。
>ツボにはまりました~。
正に命を賭けたワイヤーアクション。ワイヤー見えてますよ博士っ!
>この作品、もう一度観ようと思っています。いつか。
私もそう思っていて、最近DVDを買ってしまいました。おまけに「ガンカタ」っていう特典が付いていまして、アクション物好きにはたまりません。
※哀生龍様TB&コメントありがとうございます!
>世界観等は全く別物なので、比べちゃうと可哀想ですよ
そうですねぇ!基本は違いますね。特にMATRIXは私の中でカルトになっちゃってますから、余計いけません。でもMATRIX好きにはこの映画もお勧めしちゃいます。かっこいいですもん。
プロジウムの配給については、わざとめんどくさくしているのですね~~!管理されているんだぞ、お前達は、よーく覚えておけってことですか。会社の上司が自分で調べりゃいいのに、あれ出せこれ書けってめんどくさいこと言ってくるのとおなじ理屈ですね。(違うか)
※dim様TB&コメントありがとうございます!
すみませんベールじゃなくてベイルですか・・・(汗)
直しておきます!
べイル、アクション素敵です。写真見ると日夜ガンガン鍛えてそうなお体です。次期をになう、ドラマ&アクション俳優のひとりでしょうか。
でもつっこみどころない映画なんて面白く無いですよね!
私、dim様の所に残したコメント、「ションーン」になってますね、ああ恥ずかしい。
これからもよろしくお願い致します。
ブログにコメント&TBありがとうございました。
こちらからgooへはTBが通らないので、コメントだけのお礼です。
また、お越しください。
>gooへはTBが通らないので、
そうなんですね。了解致しました!
興味深い記事が沢山のヒューマン=ブラック・ボックス様ブログ、またお邪魔していろいろ拝見させていただきたいと思っております。
ちなみに私はヒューマン=ブラック・ホールです。(意味不明。)
これからも宜しくお願いいたします!
生身のアクションがやっぱり、カッコイイです。
こちらもTBさせていただきました。
鍛えたアクションて、かっこいいですね!私はこの映画、ベイルが子犬ちゃんを守るために、仲間を皆殺しにするところのアクションがお気に入りです。しかし状況的にはかなり恐ろしいことしてますね・・・・まあ条件反射だったってことにしておこう(涙)。
またまたおこしください!
ううむ、B級映画とはいえ、なかなかにコアなファンを持つ作品らしく、お好きな方たくさんいらっしゃるんですねえ。ミクシィの方にもすっごい大きいコミュニティがあるんですよ。
以前拙宅でもやりました、例の「レンタル屋さん開店」バトン。「り」のところでこの「リベリオン」を出そうかどうしようか随分悩んだんです(笑)。ホラー、SF系限定でやった場合には、必ず入れるでしょうね。
内容的には、申し訳ないけど、今まであったSFの名作の焼き直しの部分があまりに多すぎます。もう少しきちんと作ればそれなりの作品になったとは思いますが。でもね、それでも不思議と惹かれるんですよ。どうしてでしょう。役者さんがいいというのもあるだろうし(タイ・ディグスは「レント」がかっこよかったですよ!)、テーマに一捻りある(感情抑制をただ取り締まるのではなく、薬でもって民衆を支配しているという点とか)せいでもあるでしょう。いずれにしても、愛すべきB級映画となってまった(笑)のです~。
満を期してリベリオン(笑)。
ショーン+SFというともうこれしか残っていませんからねぇ。作品としてはアイランドより好きです。DVD買も買いました。アクションがかっこいいですし、豆の朗読もいいですし、子犬ちゃん&ベイルもいいですね~雰囲気がMATRIXに似ているところもお気に入り。
>ミクシィの方にもすっごい大きいコミュニティがあるんですよ。
らしいですね!ネットで大ブレイク!なんて書いてあるサイトもありました。やっぱりガンカタでしょうか、ポイントは。余談ですが、ミクシィされているのですか?私はブログで手一杯なので、ミクシィまでやり始めたらどうなることやら・・・
>愛すべきB級映画となってまった(笑)のです~。
ほーかね、そりゃえーがね、B級、大好きだがね~。愛すべきB級大好きですよ!ダメな映画程可愛いんだな、これが・・・
それでは、豆酢さんの「チャタレイ夫人」レビュー、待ってますよ!