既視感のかなたに：デジャヴ(2006)

DejaVu(2006)

デジャヴです。派手派手アクションのブラッカイマー制作、リドリー・スコット監督の兄弟のトニー・スコット監督、知性派デンゼル・ワシントン主役のアクション・ロマンス大作（爆）。私のタイトルはアレをもじってあるのでネタバレですね？まあとにかく見なさい。と友人にいわれてとにかく見ました。面白いです。誰かに感想を聞かれたら私も多分こういうでしょう、とにかく見なさいって！

知性派デンゼル・ワシントン。渋いよ。

５００人の乗ったフェリーが爆破され、現場を検証したATF（連邦なんとか捜査局。火事とか調べる）捜査官のダグ（デンゼル・ワシントン）は現場で発見された女性の遺体が、事件の鍵を握ることを確信します。そこへ謎のFBIエージェント、激太りヴァル・キルマーが現れ、ダグと協力し彼の関わる極秘プロジェクト「スノウホワイト」を使用して犯人のテロリスト（ジム・カヴィーゼル）を見つけ出そうとします。「スノウホワイト」は衛星を利用した、現在から４日と半分の過去の任意の場所を「見られる」という録画装置（みたいなもんでしょ）。ただし録画の様に巻き戻したりできませ～ん。そいつでもって死んだ女性クレア（ポーラ・パットン）がますます事件と深く関わっていることを確信したダグ。しかし、生きたクレアを映像で見たダグは、彼女の美しさに心奪われてしまい、「スノウホワイト」がただの録画装置ではなく、ある機能を持つことを利用して彼女を助けようとするのであった・・・

クレア（ポーラ・パットン）
テロリスト（ジム・カヴィーゼル）

うんうん、サスペンス・アクションだね、と思って見ていると、いきなりSFになってきます。そして「えっ？」「あっ？」「なにぃ？」「そんなっ！」と驚いているうちにずんずんストーリーは進みます。そのスピードはかなり早く、設定の矛盾なんか突っ込み入れる余裕を与えません（それが目的だな？）。ジェットコースター・アクションなんですね。主人公デンゼル・ワシントンは「俺を信じて欲しい」＆「やるきゃない」を連発して時間と戦いながら、悲劇を救うべくとにかく突っ走る。デンゼル・ワシントンにそういわれちゃ、信じるしかないでしょう。そのあきれるほどの突っ走りぶりは、素晴らしい！最後の最後まで面白い。３Dや高速カメラを利用した衛星シーンも今時でかっこいいですし、高速道路の例の暴走シーンはさすがに目が離せません。しかしいきなり下着姿で箱に入るデンゼルには爆笑。無茶苦茶やってます。また、ジム・カヴィーゼルは切れた悪役がぴったりだし、クレア役のポーラ・パットンも主人公が惚れるのも頷ける美人だし、プロジェクトのメンバーも、オタクでとっても可愛いという、要するに星５つ！

ネタバレになるのであって無いようなレビューですが、久しぶりです、この手の壮快なアクションは。ハリウッドらしい、アクション＆サスペンスのつぼを押さえた質のいい、はらはらドキドキ映画。しかし過度でないロマンチックなベースも忘れていません。落ちも「ああ～そう来たか・・やられた・・」って期待を裏切る好ましい落ち。デンゼル・ワシントンとアクションを足すとこうなる、素晴らしいコラボなのです。ターミネーターやヒドゥン等ノンストップ・アクション好きには超のつくおすすめ！