日常のことばたち

時々落ち込むこともあるけれど、いまを生きるんだ。

2006-06-29 21:55:18 | 日常
またあの夢を見た。

心肺蘇生。

「心拍が戻った!助かった!」

そこで目が覚めた。

目覚めて、妻はもう骨になっていることを改めて認識した。

もう何度目だ?この夢は。

私は無力か?

私に毎回助けることができた夢を見せる。

悔しすぎて声も出ない。


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指輪

2006-06-29 00:59:15 | 日常
指輪をそっと置いた。

丸二年はめていた指輪。

特定のときやスポーツのときは外していたけど。

結婚指輪。

結構悩んだ。

悩んだ末に、そっと置いた。

指には、指輪の跡が残り、そこだけ白くなっている。

二年という月日が、指に刻んだのだろう。

決して忘れようとか、もう何の感情もないとか、そういうわけじゃない。

むしろ逆だ。忘れることは絶対ないし、心に残る感情は消えることはない。

ただ、悲しみに身を浸してきたこの二年。

前述したが、三回忌、命日を終えて、1つの区切りがついたかのように思える。

自分の人生を考え直そうと思ったんだ。

正直、今でも、左手薬指が寂しいと思う。

ただ白い跡だけが残る左手薬指。

でも自分なりに前を向こうと思ってみたんだ。

亡き妻の夫だという誇りを胸に抱きながら。

甘えてるような気がするんだ。

悲劇の人間を演じているような感じで。

残念ながら、私はまだ生きている。

生きている以上、前を向かなくてはならない。

どちらにしても悲しいな。

妻が亡くなったこと。

残されたものが生きていかなければならないこと。

友人が言った。

「忘れないという形の愛はないだろうか?」

何も出来ない自分だと思っていたけど、それならできそうな気がした。

どうか悲しいと思わないでほしい。

指輪を外したことを。

忘れねばこそ、思い出さず候。

そういうこと。

お墓参り来てくれたり、遊びに付き合ってくれたり、

悲しみを分かち合ってくれる友人に感謝。

今までが後ろ向きだったとは言わないけど、

これからは前向きに生きることを誓う。

亡き妻も、きっと背中を押してくれるに違いない。

そうして、新しい日々へ歩む。

時々ふと立ち止まりながら。

コメント (2)
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