大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

保育、療育を守る署名にご協力ください。

2010年11月23日 | ノンジャンル
 すべての子どもたちの健やかな育ちをねがう声を届けるための署名の提出締め切りが迫ってきました。
 「子ども・子育て新システム」になったら「障害者自立支援法」と同じように「直接契約」「応益負担」の仕組みになったら、保育所を自分で探さなければなりません。利用を控えたり、特別支援のための人的対応分の保育料を上乗せされるようになるかもしれません。
 保育の必要度が「時間」ではかられるようになると、それによって一人ひとりの保育時間が変わり時間割も組めなくなって、見通しが持ちにくい子どもたち・変化が苦手な子どもたちは不安になったり、パニックになったりするかもしれない…。
 保育園の経営は例えば感染症のために休園すれば日割制なので収入が減って経営ピンチになるなど、結局のところは人件費=正規職員を減らして職員のパート化が進むことになる…。 そんなことになれば障害のある子どもたちと家族に大きなしわ寄せがいくことは必至です。 
 「保育所待機児童の解消のために」規制緩和が必要と言われています。先ずは不足している保育所を国と自治体の責任で建てること!建てないでおいて、先進国と比較しても貧しい設置基準の緩和で詰め込もうとすると、大阪府内の支援学校のように過密・過大になってしまうでしょう。「周辺参加」「個別対応」どころではなくなるかもしれません。

 そして、何よりも手厚い療育と家族の障害の受容が大事な乳幼児期がこんな風になれば、専門的な療育や家族支援を受けないままで小学校に就学してくる子どもたちの教育も大きな困難を抱えることになります。

 いよいよ、署名を持ち込む日(12月6日)が迫ってきました。
 ぽぽろから3人の職員がこの要望書を持って全国の仲間たちとともに厚生労働所に申し入れをします。

 是非ともお一人でも多く皆さんの声を届けたいと思いますのでご協力をお願い致します。 

 ぽぽろの親子療育教室の様子です。
 多くの子どもたちが保育所や幼稚園に通いながら、ぽぽろにやってきます。子どもたちの姿を見ていると、一層この署名の大切さを痛感します。