大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

若い力

2009年12月15日 | 児童デイサービス
12日学童、午後の様子です。
カメラを忘れたので、少ししか写真がありません。


中学生のHくん。なかなか重い腰が上がりませんでしたが、やっとこさ公園に。着いてしまえば、この笑顔。
足を組んで、読書eqかっこいいーup_slow
お隣のYちゃんも、ブランコ。
久しぶりに来てくれたYちゃん。いや!!がはっきり主張できるようになっていました。


Tちゃん。大好きな感触あそび。いちょうの葉もひらひらさせて楽しみました。




Kちゃんも、たくさんのいちょうのじゅうたんに大喜びmeromero2
きれいだったねー。





この日、昨日のブログにもありましたが、療育教室でもヤングデビューの日でした。
写真は1枚もありません。残念ase2

療育教室リーダーのUさんが、午後から出張で(しかも前日に発覚hi)療育教室どうするeq男手が必要だexclamation2ということに。

学童アルバイトではおなじみのSくん、Oくんに急遽、療育教室まで残ってもらうことにしました。
朝、9時半から打ち合わせをして、午前中の学童でリハーサル(リハーサルというと学童の子どもたちに失礼、でも内容はリハーサルじゃなくて、しっかりしたものでしたよgood
午前中の様子は昨日のブログをご覧ください。

そして、いよいよ療育教室スタート。
学童の子らより少し小さい子どもたち、しかも親子療育なので、お母さん方もいる・・・。
Sくん、Oくん、若干緊張気味かeq


お母さん方にも、「おっちゃんUさん」が居ないことを伝え、「代わりに、若いの2人用意しときましたんで」
(ここはホストクラブかeqsmile
と言うと「テンション上がるup_slow」とお母さん方。笑smile

ねずみばあさん。
堂々とねずみばあさんを演じるSくん。度胸がありますね。
いい保育士さんになれそうだね。
「とまれー」とか、「ゆっくりー」と、私が目と小声で、合図を送ります。

遊園地ごっこ。
まずはコーヒーカップ。
Tさんがピアノ、私は主に声かけ担当で、若い2人に「それーexclamation2グルグルまわせー」「肩車だー」
ジェットコースターでは、「もう1周run」「いつもより多めにまわしております」と
いつにない大サービスで、子どもたちもとても楽しんでくれました。



Sくん、Oくんも、さすがに終わったあとはぐったりsymbol5でした。
(いつもおっちゃんはこれを一人でやってますbikkuri
2人の年齢足しても届かないくらいなのにね、すごいよねbe

終わって、お母さん方から「これからも時々、お兄ちゃんたちも療育に入ってね」と言われていました。

今日が、この教室は初めてのYくんが、Tくんに肩車してもらったのがとーっても嬉しかったようで、満面の笑みでした。
Tくんは190cm以上あるから、きっと肩車してもらったら見晴らしよくて気持ちよかったんだね。
すっかり、気に入られていましたね。

Sくん、Tくん、2人とも、ほんとうにありがとう。お疲れさま。
きっと手ごたえを感じたと思います。
(今度は、アルバイトのFさんにもお願いするかもしれません。その時はよろしくね。)

子どもたちが心から楽しんでくれたことが何よりでした。
そして理解あるお母さん方に囲まれて、無事に終えることが出来ました。

これからまた、この日を励みに、スタッフ一同頑張れそうです。



ヤングデビュー

2009年12月14日 | 児童デイサービス
 12日の学童です。

 ここのところお弁当や切りかえ場面で少し機嫌が悪かったHくんですが、最近またいい笑顔がたくさん見られます。ぽぽろの中での原因は考えても出てきません。「こんな時もあるさ」程度でいつもどおりに淡々と接してきました。この日はしきりに私の手を取りに来て遊ぼうと要求してくれます。
 今までやったことの再現です。その中には相撲もありました。以前に相撲については書きました。土俵の中で「対戦相手」である私の動作を後追いで真似るだけのHくんで、やりとりにはなりませんでした。この日は輪の中に手を引っ張って私を連れて行きました。それではと、土俵中央で構えようとするとほとんど同時に手をついて立ち合いができるようになりました。このときばかりは押してもいいと分かっているのでグイグイ押して土俵際で私が唐黷驍ニころまで頑張ります。おうちでもテレビの相撲番組を見せてもらい、お父さんとやってみてね。
 この日はちゃんと台車のところに私を連れて行き、両手をげんこつで叩いてやって!と要求しました。嬉しくて何度ものりました。Tくんも乗りたそうに見ているのですが、遠慮してかなかなか乗ろうとはしませんでした。Hくんも一人がいいので、Tくんが乗ろうとすると「オー!」と手でTくんを払いのけます。そんなやりとりの中で二人とも折り合って仲良く乗りました。

 「レッツゴー!!」に合わせてハイメ[ズ。


 読書中のHくんも誘うと乗ってきました。気合いを入れて引っ張りました。


 この日はスタッフのKさんからバイトのヤング諸君にも慣れてもらおうという提案があって、了解。SくんとOくんに頑張ってもらいました。リーダーは10月からスタッフの一員になったTさんです。ヤング リーダーデビュー!です。

 さて、いつもと違うのはMさんがかぶりつきで見ている点でしょう。おっさんがやってもいつもは座りも見向きもしないMさんです。ペープサートは「ねずみばあさん」。かぶり物もよく似合うよ。
  

 したがいまして、リーダーから解放された私は「周辺参加」(強制しないので周辺で見ている子や巻き込まれて参加する子やちょっとだけ入って出てきたり、一人遊びをしている)の子らとじっくり遊ぶことができました。
 Tくんは粘土をちぎってパラパラあそび。サラサラでないものでパラパラやるのを初めて見ました。

 ホントに久しぶりに来たYさんとは台車でパラバルーンに乗っている子らと並行遊び。ニコニコしていました。


 ヤング諸君は馬力があります。どんどん重くなっていきます。スタッフのKさんがニヤニヤ笑いながら次々に子どもたちを乗せます。頑張ってねー!
   
 これはKoちゃんが一人で作りました。すごーい!



 いよいよ、ぽぽろも若いスタッフが増えてきました。来年4月からはさらに若返る予定です。ヤング諸君がぽぽろの次の担い手として力を蓄え、追い抜いていってくれることを期待しています。そのことも意識してこの間、ヤング対象の勉強会や研修会もやってきました。頑張れ次代の担い手たち!皆さんも応援をお願いします。

おさるのかごや

2009年12月12日 | 児童デイサービス
 これは11月7日(土)の放課後・休日活動(児童デイサービス)の一コマ。1か月以上たってからやっと日の目を見ることができた写真たち。忙しすぎてほったらかしでした。

 酎セ鼓に使っていた窒?pして「おさるのかごや」ごっこです。
 あまりに楽しかったので載せることにします。子どもたちの表情や姿勢が面白い。
 特に今まで登場場面の少なかった笑顔のSくんの様子を見てください。「え~っ!またかいな?」と言われるほど何度もやっておりました。しかし、きつかったなぁ。

              

 Kお兄ちゃんはお聡恂ナす。実は外に出て砂場を求めて大冒険をしたがるMoくんのために、シュレッダーから排出された紙切れを大量にビニールプールに入れて砂のように舞い上がらせて遊ぼうと試みた時のゴミ聡怩ナす。身近で目が行き届くところに砂場がほしいなぁ。1階の駐車場に片付け・移動ができる簡易砂場があればいいのになぁ。「ぽぽろ大東」なら移動しなくても設置できる(ミニ)スペースはあるぞ…。


 実はMくんはこの日にとても悔しい思いをしました。「おさるのかごや」をやる人おいで!に応えて一番にやってきたのがMくんでした。昔やったのを覚えていたのでしょう。簡単にできるもんと思い、かっこよく窒フ上に座ったところまではよかったのですが、くるっと一回転してお尻からドスン!!(一応マットの上です)痛い以上のビックリしたのやら悔しいのやらも入り混じった大泣きをしていました。しかも、いつもは「よしよし」してくれるスタッフも飛んで来ず、私も次々と乗ってくる子らがいるもんで手が離せずMくんはほったらかし。待つしかないこのMくんの仰向けの泣きじゃくりにはスタッフたちも慣れてきて微笑みながら見守っていました。
 そんなこともあった日の午後、公園で一人砂遊びに没入するMくんでした。


 しかし、「おさるのかごや」を最近の若い人は知らないそうだ。「…小田原提灯ぶらさげて それやっとこどっこいほいさっさ ほーいほいほいほいさっさ」の部分を始め聞いたそうだ。伝承しなくっちゃね。


プリン効果!?

2009年12月11日 | 児童デイサービス
水曜学童の様子。

元気印のMちゃん、Fくんがお休みでした。さみしかったねーhorori

この日は、プリンpuddingを作りたかったので、牛乳の買出しにいこうと思っていました。

うーん。みんなで。お買い物行くのは無理だなー誰と行こうかな・・・?
中学生のお姉ちゃんMちゃんと相談して、
「あの子は行ったことあるし、あの子も行ったことあるし・・・
まだ、一回もお買い物に行ったことのないYくんを誘ってみよう!!」ということに。
そういえば、Yくんのおかあさんが、いったん入った場所(お部屋)から移動するのが苦手?と確か言ってたなー。
昔は公園もなかなか行けなかったなー。お買い物行く人ー?にも、なかなか立候補しないなあーなんて思いながら・・・

誘いますが「いや!」
この「いや!」はほんとうにいやではなく裏側のの気持ちがあるかもーと思った私は、しつこく誘います。
じゃあ公園に行く前にちょっことお買い物行こう「いや!」
じゃあ公園行こう!「みんなが来てから行く!」
先に行こうよ!
とりあえず、靴を履いて、出発!!
公園と違う方向へ曲がるので「いやー!!」
信号渡って、ガソリンスタンドの横にローソンあるから・・・と指差し話すと「うん、ローソン行こう」と。さっきの態度から急変。
なるほど。どこにあるかも分からない場所へ行くのは不安、信号や建物が見えてきて安心して動けたんだなー。

ローソンでは、自分でお金を払いました。


根気よく混ぜ混ぜ・・・カセットコンロなので、なかなか沸騰しませんがほんとによく頑張ってましたmeromero2


以前にも書きましたが、力加減が難しいYくんが、こぼれないように、そろーっとプリン液を型に流し込みます。真剣な顔でした。

プリン効果で、初お買い物と、力加減の様子が見れました。嬉しかったなあー。meromero2

次回はMくんとお買い物行きたいなあー。Mくんもぽぽろでは初お買い物になります。ワクワクsmilepudding



その間、みんなは公園へ行っていましたが、すぐ帰ってきました。
暗くなるのが早くなってきたけど、もう少し(完全燃焼できる時間)遊べたらよかったよね。

みんなが公園から戻ってきてからYちゃん、Sちゃんがやってきました。
Sちゃんは、学校で何かあったのかな?浮かない顔でやってきました。
「疲れた。眠たいの。」と言ってましたので、少し休憩してから、遊ぼうね!と、Sちゃんの大好きな電車、駅を用意して待ちました。
Sちゃん、1分と経たずに復活wink
運転手さんです。
Gくん、初アルバイトのOくんがお客さん。

Gくんはかわいい笑顔で、遠くにいるお友達、スタッフに「おーーーい!!」と呼びかけます。スタッフの名前もちらほら覚えているようです。
ひゃあーかわいいkirakira。あまりにもかわいいから、みんなで「おーーーーい!!」を何度もやりました。

Yちゃんは、ピッチャー。バッターはMさん。
汗だくで、ボールを投げた後は、ご持参のリコーダー。「富士山symbol7」がお得意です。


こんな中、けんか勃発。
運転手をやっていたSちゃんのところへ、Yくんが接近。
二人とも、運転手がやりたいのです。
譲りません。
Yくんの口攻撃に、Sちゃん、うなだれて大泣き。
「もう遊ばないーase2」「もうやだー!!」
立ち直れないほどの落ち込み様。

Yくんが「僕も乗りたかったんだ。ごめんね。」
と言っても「もう僕は電車で遊ばない」とSちゃん。

ちょうど、時間も来てるし、気分を切り換えようということで「おやつの時間。
「プリン食べようexclamation2
プリン大好きのSちゃんは、Tさんの声鰍ッでプリンを運ぶお手伝い。少し立ち直ったかな?

すかさず、「Yくんが作ってくれたんだよー」と声を鰍ッると「ありがとうね」とSちゃん。ちょっと仲直り。
みんな、おいしいおいしいとおかわりしました。
作ってくれたYくんだけ、カラメルソースが苦くて残しました。残念down_slow


今日のけんか、もう少し早く止めてあげればよかったという思いもありつ
つ、お互いに折り合いつけて(プリンpuddingきっかけeq)仲直りできてよかったなー。
いろんな経験をしながら、みんなで成長しています。

スタッフも、アルバイトさんも成長できるように頑張ります。


お久しぶりです

2009年12月09日 | ノンジャンル
 請求実務がやっと終わりました。
 月曜日も厚労省との交渉が終わるや実務のために帰阪するという私に向って「守る会」のお母ちゃんたちが言いました。「先生やってた方がよかったやろ?学校やったらこんなことせんでもええからな。」と。思わず「そうやなぁ~」と答えてしまった私がいました。
 あとは請求「エラー」等が無いことを祈るのみです。インターネット請求が正常に到達したことだけは確認できました。


 今日は請求からひとまず解放されて「ぽぽろ大東」の「ちゃぶ台」(座卓・テーブル4台)を買いに行き、「ぽぽろ大東」をのぞいてみました。みんなとても楽しそうに遊んでいました。特にTさんが私の顔を見るなりお人形さんを抱いて嬉しそうに「あっ」と言いながら寄ってきてくれたのが嬉しかった。ぽぽろでもTさんは来ているかなって期待と心配の入り混じった思いで話していました。色々あったようだけどお母さんと一緒に来れて本当によかった!!すごいことだ。あせらずまた来てね。「ぽぽろ大東」ができて本当によかったね。
 スタッフの皆さんもとてもイキイキされており、立ち上げの息吹を感じました。子どもたちもリラックスしており、「学校くささ」を感じさせないところが何よりもよかったです。


 今日は岸和田の「たわし」さんから社会福祉法人大木会編の『ロビンフッドたちの青春―ある知的障がい者施設・30年間の演劇実践記録―』(中川書店)が届きました。タクシーで来られ、すぐにお帰りになったので、お話もできずお礼も言わないままですみません。

 明日が出前実践、金・土と「講演」が二つ入っていて準備もしなければなりませんが、ちょっとだけ本を手にとってみました。
 編集後記を読みますと「もみじ寮・あざみ寮は、「この子らを世の光に」、「共感」、「発達保障」といった糸賀一雄の思想を継承し、一方で「暮らしの文化」という視点から施設の暮らしを捉え、様々な実践活動を展開してきました。」とあります。
 パラパラとページをめくると懐かしい青春の思いがよみがえってきます。私にとっては雲の上の存在でしたが、尊敬する発達保障の実践・研究・運動の先駆者の方々の名前が出てきます。

 これらの生活施設の兄弟にあたる「第一びわこ学園」や「近江学園」には学生時代に施設合宿と称してサークルで1~2週間程度泊まり込みのボランティア活動をさせていただき、大学のある地域で療育記録映画「夜明け前の子どもたち」の上映運動にも取り組んだ青春時代を思い出します。本の中ではこの映画の話も出てきます。匂いまでよみがえってきそうです。

 その中の石野さんという指導員の方の「青春の財産」という一文が目にとまりました。糸賀一雄さんの言葉に寄せてこう語っておられる。「私の青春が寮生との青春だったら、寮生の青春はなんだろう。そんなことを思うのです。やっぱりみんなとの寮生活であり、それを取り巻く人々とのふれあい、その中で一生懸命生きることでしょう。私と寮生の青春が同じなら、私達はもっと寮生の青春を確かなものにしてやらなくては自分たちの青春もしぼんでしまう。そんな思いが今度の劇につながったと思います。」と。
 すごい言葉だなぁと思いました。今の若い指導員の方たちも同じ思いで障害のある青年の方々とその人生に向き合っておられるのだろうか。

 養護学校高等部の卒業生に贈る言葉として私は色紙に「目いっぱい青春を楽しんでください!あなた方に負けないように頑張ります。」と書いて送り出してきました。今また、「専攻科」「学ぶ作業所」づくりで青春に向き合うことになろうとは思ってもいませんでした。あの頃のように廃品回収やバザーをしながら学童保育に取り組む姿にあの頃の友人たちがあの頃の臭いを感じてくれたのか、ぽぽろにボランティアに来てくれ、カンパをくれたのがうれしかった。「青春の財産」を共有したかつての仲間たちが次々と退職する時代になってきました。お~い、待ってるでぇ=Bまたもう少しだけ一緒にやろうや。

 「たわし」さん、懐かしい青春のにおいのする本をありがとうございました。</span>