生分解性プラスチックというとすぐに溶けて土に還ると思いがちですが、そうではなく、様々な条件が必要です。
生分解性
肝心の生分解性ですが、厳密には生分解性にはグレード、程度があります。
どの条件で生分解するかという話です。
生分解するということの厳密な定義は、微生物により食べられて分解が始まり、最終的には二酸化炭素(CO2)と水になり、何もなくなるという状態です。
生分解性を認定する代表的な認証機関としてTÜV AUSTRIAという欧州の認証機関があります。
そこの基準になりますが、以下に記載します。
① OK Compost Industrial 生分解性の一番下のグレードであり、これは58℃の好気的コンポスト(堆肥中)環境下で、6ヵ月以内に90%以上、生分解することが必要条件です。コンポスト条件では、微生物が豊富で、生分解しやすい状況であるので、少なくともこの生分解性の条件での生分解は超えたいところです。
② OK Compost Home 1段階上の生分解性であり、室温(28℃)のコンポスト環境下で、12ヵ月以内に90%以上、生分解することが必要条件です。
③ OK Biodegradable Soil 土壌中、室温 (25℃)のコンポスト環境下で、2年以内に90%以上、生分解することが必要条件です。
④ OK Biodegradable Water 水系の培養液中(20℃から25℃)において、56日以内に90%以上、生分解することが必要条件です。
⑤ OK Biodegradable Marine 海水中(30℃)で、6ヵ月以内に90%以上、生分解することが必要条件です。
生分解性プラスチック
バイオプラスチック
国連にも選ばれたスタートアップ企業の工学博士が書いた本
まだまだプラスチックゴミを減らし、ポイ捨てを止める努力が必要です。
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