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ウーマンパワー フィリピン

2006-10-04 | フィリピン
OFWの72%は女性

 ブリオン労働雇用省長官は下院歳出委員会で、海外フィリピン人労働者(OFW)の72%は女性と発表。
こうした傾向の1つの要素は海外で比人看護婦の需要が多いためだと説明。政府は現在、看護師、理学療法士、介護士などの就業で日本、スペイン、韓国と交渉中だと付け加えた。
歳出委員会の委員長は、一家の稼ぎ手という地位を女性に取って代わられている男性は恥を知るべきだとも話している。
中東への派遣政策を導入したマルコス時代、ほとんどが男性だった。海外に労働者を派遣することは決して健全な政策とは言えず、できるだけ早く停止すべきだとしており、比人が海外に仕事を求めるのは貧困のためだと強調、貧困は人口増加によるところがあり、政府は人口増加を抑制すべきだと指摘している。
さすがフィリピン政府、よく事実を掌握しているようです。
マルコス政権時代に始まった中近東への労働者派遣政策。そのときの状況を、ある程度年配のフィリピン人が説く「マルコス時代は良かった」を象徴するかのようだ。
この当時は、日本へのエンターティナーも殆どがバンド。数も知れていた時代。多くのフィリピン人がOFW時代の基礎とも言えるこぞって中近東への幕開けだったのかも知れない。
海外派遣が盛んになり、メイド等の職も各国から需要が多くなり、サウジアラビア・シンガポール・香港等へ出向いていく女性が増えていったようにも思える。当時は100ドル以下で使えるフィリピンメイド。この頃から国絡みで海外就労と称した人売りが始まったようにも思える。
母親のいない家庭で父親だけの育児、なんとも変な現象。短期間であればさほど問題もないのだろうが、3年間も4年間もこのような生活が続く。中には送金されてくる金で酒やばくちに走り家庭崩壊した例も多くあるようだ。
貧困策解決策が結果として国家予算の10分の一にも及ぶOFW就労に頼らざるを得ない現状にまで発展するとは。
「傾向の1つの要素は海外で比人看護婦の需要が多いため」はあくまでも机上のデータ。実際には単純労働者が多くを占めている。レバノンの件でもわかるとおり、3万人以上のレバノン就労者の殆どがメイド。しかも3分の2はPOEAにも海外就労許可記録の無い不法就労者。

フィリピン共和国、確かにウーマンパワーの強い国。
そのフィリピンを訪れる雇用者で一番奇特なほどやさしい国は「日本」です。
ここ7,8年需要の多い台湾。多くが台湾を象徴するかのように弱電企業への単純労働者が多い。
毎月200名ほど送り出している送り出しもとの話。
台湾への送り出しは、実際はフィリピンでは禁じられている台湾ブローカーを介しての就労斡旋はできない建前。現実はこのブローカーを介して殆どが出国している。
ブローカーを介さなければ全く契約が纏らず、未払いなどの問題が頻発するのが事実のようです。
暗躍する台湾ブローカーも相当いて、フィリピンの送り出し元はエンターテイナー業界が非常に羨ましいとも言っている。
台湾ブローカーを介しての仕事は、基本はブローカーへ支払う手数料。この金額が他社より安かった場合、直ぐに契約先が変わるのが常。ブローカーに嫌われた代理店は一夜にして奈落の底へもありうるんだとか。
フィリピンへ訪れたブローカーの接待も5スターホテルで上げ膳据え膳、おねーちゃん付は当然、その来比するビジネスクラスの飛行機代金までフィリピン企業持ち。スタッフの夜食代まで出費していた日本企業にとってはなんとも耳の痛い話でもあります。
多くのフィリピンOFW(エンターテイナーを除く)はプロセスフィーを個人が負担、中には航空運賃も個人が負担して海外就労しています。
送り出し元は、殆どリスクのないのが海外への労働者派遣業の強み。如何に、手数料の項目を増やして多くの手数料を得るかは、その企業の担当者の手腕。全ての経費を負担してくれる日本企業は「様様」であることがご理解できると思います。フィリピンの代理店内部の契約にまで口を挟むとセットアップが待っている場合もあるようです。

毎日世界から訪れる労働者募集者。「貧困は人口増加によるところがあり、政府は人口増加を抑制すべきだと指摘している。」など全く頓珍漢な判断をしないで、別の判断をしっかりとしないと所詮は労働者提供国のままで永遠に産業に目覚めない国になってしまうのかも。

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