マニラの市町村の歴史30

モンテンルパ

モンテンルパ市は、以前は静かな農業地帯として知られ、国内で最も危険な犯罪者が収監される国立ビリビッド刑務所で有名な都市だが、現在は完全に開発された都市である。

この場所はマニラ首都圏の最南端に位置し、タギッグ市（北）、パラニャーケ市（北西）、ラスピニャス市（西）、バコールカビテ（南西）、東側はサンペドロラグーナに接している。この都市は「フィリピンのエメラルドシティ」と呼ばれる。

現在、モンテンルパ市は、多くの富裕層や有名人が住むアヤラアラバンビレッジなどの高級住宅地や商業施設とレクリエーションエリアは、大都市とカラバルソン地方（カビテ、ラグナ、バタンガス、リサール、ケソン）の他の町を結ぶ架け橋として機能している。

 

歴史

「モンテンルパ」の名前の由来は、3 つの説に由来する。

第一に、この地域の表土が薄いこと。

第二に、噂によると、16 世紀にスペイン人からこの地名を尋ねられた住民の答えが「モンテ サ ルパ」だったこと。

第三に、この地は山岳地帯であるため、「モンテ」または山という言葉がモンテンルパになったこと。

ただし、これらの説が正しいと断定することはできない。証明できる記録やアーカイブがないためである。

1800 年、カトリック司祭ホアキン デ スニガ神父はモンテンルパをla poblacion que sigue se Ilama Muntinlupaと記録し、現在はポブラシオン村と呼ばれている。

1600 年代初頭、モンテンルパはアウグスティノ修道会の宗教的監督下に置かれた。キハノ・ブスタマンテが住民からモンテンルパの土地を購入するまで、住民の教育もグアダルーペ聖域の修道院によって行われていた。その後、1869 年に、民政政府はモンテンルパのバリオから町を形成する計画を承認した。

この場所は 1901 年にリサール州モロン地区になり、その後、フィリピン委員会の法律 1008 により、モンテンルパ市はラグナ州の境界内に含まれ、ビニャン タウンとサン ペドロの管轄下に置かれた。モンテンルパの住民はこの法律に抗議し、1905 年 3 月 22 日に住民の請願が聞き入れられ、フィリピン委員会の法律 1308 により、モンテンルパはリサール州に返還され、タギッグの一部となる。数年後、モンテンルパは距離が遠いため、最終的にタギッグから分離された。

 

1917年12月19日、政府はフランシス・バートン・ハリソン総督の承認による行政命令108号に基づき、住民の自治体独立の請願を認可した。この命令は1918年1月1日に発効した。その年に最初に任命された市長はビダル・ホアキンであり、最初に選出された市長はメレンシオ・エスペレタであった。

1945 年の世界大戦後、最初の市庁舎、住宅、工場、その他の事業所などのインフラ整備プロジェクトが実施された。また、土地の一部は地方政府によって開発された。その後、1975 年 11 月 7 日、大統領令 824 号 (故マルコス大統領が発布) によりマニラ首都圏委員会が設立され、モンテンルパはマニラ首都圏の一部となる。

ロレスカとアルガナの政権下では、教育が優先され、さまざまなコミュニティにさまざまな公立小学校が建設された。

1986 年 6 月 13 日、EDSA 革命後、コラソン C. アキノ大統領は弁護士イグナシオ ブニエをモンテンルパ市の責任者に任命した。この任命は、同年 2 月の EDSA 革命後の全国的な地方自治体の改革に代わるもので、弁護士イグナシオ ブニエは、副市長の弁護士ハイメ R. フレスネディとともに、3 期連続で市政に携わった。行政は、市の発展につながるさまざまなプロジェクトが行われた。

1986 年憲法の批准により、モンテンルパとラス ピニャスは 1986 年 6 月 13 日に 1 つの地区になる。モンテンルパは 2 つの地区に分割された。地区 I にはツナサン、ポブラシオン、プタタン、バヤナンの地区が含まれ、地区 II はスカット、ブリ、クーパン、アラバン、ニューアラバンで構成された。

1988年12月6日、コラソン・C・アキノ大統領は布告351により12月19日を「モンテンルパ市の日」と宣言した。

ブニエ政権下で、モンテンルパは 1994 年 3 月 1 日に群馬県と姉妹都市協定を結び、両自治体間の二国間関係を確立した。その後、1995 年 2 月 16 日に下院で可決された法案 14401 号により、モンテンルパ自治体は高度に都市化された都市に変わりる。その後、フィデル V. ラモス大統領が共和国法 7926 に署名し、モンテンルパは憲章都市になる。モンテンルパ市を代表する最初の下院議員は、弁護士のイグナシオ R. ブニエである。

共和国法第7926号により、1995年3月1日に調印されたモンテンルパはフィリピンで65番目の都市となる。また、3月1日は1996年2月26日に市議会で「モンテンルパ・群馬友好の日」として承認された。

1998 年 6 月 29 日、弁護士ジェイム・R・フレスネディがモンテンルパ市の新市長に就任した。彼のリーダーシップのもと、モンテンルパ市の住民に基本的なサービスを提供する新しい機関、インフラ プロジェクト、教育関連プログラムなど、さまざまな新しいプロジェクトが着手された。

最近の進展としては、2000 年 10 月 17 日にスウェーデンのスタファンストルプ市と姉妹都市協定を締結したことが挙げられるる。その後、2001 年 3 月 1 日にモンテンルパ市は TUV 社のレイランド ネポムセノから最初の ISO 9002 準拠認証を取得した。もう 1 つの画期的な出来事は、2004 年 11 月 3 日から 7 日にかけて中国の柳州市と 3 番目の姉妹都市協定を締結したことである。文化交流、技術移転、貿易交流は、この都市の生産性と最新性を高めるのに大いに役立ち、大発展を遂げている。