レストランのコックを募集していたときの話。
ほとんど、ウエイトレスとコックを同時に募集することが多い。
なぜかシンジケートのように、業界通がいる。
こういった人が従業員に一人いると本当に助かる。
ホントかいなというほどよく知っている。
お蔭様でババくじ引かずにすんだこと幾度となく。
コックはとにかく出入りが早い。もちろんウエイトレスもそうなのですが、休日になればその多くの方が海外の就労先を探しに、あるいは仲間と情報交換することが多い。
その結果、人材不足が起こる。
一年中、人員を募集していないと、何時欠員が起こるかわからない。
この業界に限らず、いつ何時急に休んだり出勤してこなくなる。これはこのフィリピンに限ったことではないのですが、やはりここでは頭痛の種です。
結果として5人ですむ場合には7名くらいの人材を必要としてしまう。
面接が始まり、入ってくる方々、慢心の笑顔。+コビをうって入ってくることが多いようです。
一人やたら礼儀の正しいコックが入ってきた。日本人のコックの下で働いていたとか。
なぜやめたの?日本人の方の下で働いていればさらに腕も上がるでしょう。
本当の日本料理が覚えたいので?
アレレ?履歴書には日本料理コック経験5年と書いてあるんだけどな?????
そのような会話をしていたとき、電話ですと呼ばれて別室へ。
サー!あのコックは絶対やめたほうがよいです。
何で?
実はあのコック、以前勤務していた店で同僚を包丁で刺したんです。とにかく気性が荒く大変なことになります。
オヤオヤ
こういう話は素直に聞き入れるのが後々問題が起きない。
ちょっと時間を置いて面接室へ。
なるほど。誰もいないときの態度がすぐにわかった。
私が入るなり、つくろったような態度の変化。
なるほどな。
「今回はたくさんの方が応募しました。結果は後日お知らせします。」
次の方を面接する際に出て行った態度はやはりその通りかも。
業界では有名のようで、やはり雇用しないようだ。
店の中、しかも厨房内で刃傷沙汰ではしゃれにもならない。
そんなことが起きた時点で、雇用管理まで問われることになる。
最大の出来事は、やはりコックが暴れだした。
原因。ウエイトレスのボスに叱られた。
叱られた理由は、なんてことはない。とにかくルーズで何を頼んでも知らぬ顔。ついに仲間同士で口争いになった。
決して引かない。ウエイトレスに分があるのだが、見ていただけでぞっとしてしまう。ウエイトレス5人対コック1人。女性パワーが強いのはよく知っていたのですが、ここまで凄いとは。仲裁して慰めれば、さらに殺気立つ。
こんなことが起こり、一番困るのは何事もなかったかのように隠滅してしまう。
自己主張が強いのと、自分が何をしているかまったく気づかない者。が、このような状態になったら、なにが起こるかわからない。そのしわ寄せが、クリスマスパーティーでの酒の宴。カラオケの歌い方が気に入らない。から始まって、会場はしらけっぱなしもあります。
企業は人也。これは全世界共通語。
右腕になり左腕になって会社を盛り上げてくれる人を何人作れるか。しかも、公平に扱いながら。これがうまくいったら、よほどのことがない限り、その企業は繁栄する音間違いなしです。
フィリピンで起業。決して腹立てず、相手に理屈を言わせない正論化した話で接する。自分が言っていることがたとえ間違っていても正論化することも多々あります。そして逆恨みも。まったく原因がわからないまま無断退職もあります。
差別待遇はは禁物。片方を立てれば片方はやきもちを焼く。みな公平にあつかうのが賢明。
あいつは可愛いくない。こんなことは厳禁。
すべて公平に。これがこの国でうまくいく秘訣かもしれません。但し、限度をわきまえることも必要。
この国の方は決してパンゲットがありません。何事もマガンダ。
このマガンダの意をうまく活用するのが手法かも知れません。
経営はしていません。
包丁は一本しかない、分けのわからない適当な遊び人です。w
もっとも得意な料理は、そばのてんぷら一本揚げとポテトサラダ。極意は〆鯵のすしかな?でもイタリアンもやります。