作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

昔話の大切さ

2016-01-18 | 作文
 言葉の森では、中学2年生で「複数の意見と総合化」の勉強をします。対象的な二つの意見を挙げ、最後にそれらの上を行く意見で総合化するというものです。さらに、そこに昔話実例を入れます。

 中には、昔話自体をあまり知らない中学生もいるのですが、ほとんどの生徒は、「桃太郎」「一寸法師」「かぐや姫」などの昔話をうまく使って説得力のある実例に仕上げています。

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 物が豊かすぎると、地球環境に悪影響を及ぼす危険もある。今、地球温暖化が進んでしまっている。昔話のおむすびころりんの悪いおじいさんは、良いおじいさんのように宝物をほしがった。しかし、物欲のあまり、ネズミをネコの真似をして驚かせ、土の中でモグラになってしまった。今の地球に住む人間も同じである。生活を快適に過ごそうとするあまり、限りある資源を大量に使って、二酸化炭素を放出したり、無駄に電気を消費したりするなど、地球に悪影響を及ぼしてしまっている。

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 これは、ドキッとさせられる昔話実例です。幼いころに繰り返し読んでもらった昔話が、中学生になってからもこんなふうに役立っているのです。昔話のような単純な物語は、子供の心に印象深くに刻まれます。日本人は、昔話から善悪の判断を学んだり、思いやりの心を育んだりしてきたのだと思います。

 お母さん、お父さんは、お子さんにたっぷり昔話を読んであげてほしいと思います。


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