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強盗激増、殺人は横ばい 悪化傾向にある聖州治安

2010-02-05 12:14:40 | Weblog
サンパウロ州の治安はますます悪化―。州治安局が3日付官報で公示した統計によると、2009年の同州犯罪は強盗が25万7千件で過去最多。21万7千件にまで落ち込んだ08年と比べて2割近く増し、03年の記録(24万8千件)を塗り替えた。

 殺人事件は4500件で前年比3%の増加。人口10万人における割合では、10年前の1999年(同53人)と比較すると大幅に減少したものの、11・2人が死亡していることになる。

 また、近年減少傾向にあった強盗殺人は07年を境に増加に転じ、08年は267件、昨年は304件まで増加した。少数ながら誘拐も、08年の60件から85件へと増加した。併せて、車両窃盗、強姦、警察官による暴力などもそれぞれ増加しているという。

 唯一評価できるのは、麻薬の押収量。09年は、市警と軍警を合わせて前年比11%増しの総量2万7千キロの薬物を押収した。これは00年の3倍に相当する量のため治安局は、警察間の連携不備が指摘される一方で、努力が実を結び始めているとしている。

 10万人口における強盗の発生率を都市別で見た場合、経済活動が盛んな地域で多発。平均所得の高い聖市が1位で1122件。国内総生産(GDP)15位のジアデマ市(大聖市圏、1110件)が2位につけた。

 同市は1999年当時、殺人発生率が10万人に103人という全伯一の多さで、世界でも「最も恐ろしい町」とされたが、夜間バーの営業法規制など、行政努力で14件にまで減少した。

 これまで強盗が多かった海岸線で、発生率が低下するという傾向も新たに見られた。GDP8位のサントスのような富裕市にはあてはまらないものの、上半期最多だったプライア・グランデ市が43位で、これも行政努力の表れだという。

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