Quaint Coco

ヨークシャテリアCoco(2008年7月20日生♀)の生活と雑感を、写真と想像で綴ったブログ。毎日更新。

わんこ版「クリスマス・キャロル」

2011-12-24 20:27:12 | パロディ

「クリスマス・キャロル」は、ディケンズの小説です。
守銭奴の老人スクルージが、クリスマスの夜に
三人の精霊によって、
「過去」「現在」「未来」の自分の姿を見せられ、
人間らしい心を取り戻すお話です。


 

意地悪なぞうさんのスクルージは
今日も町の人を苦しめていました。

心配したクリスマスの精霊、Cocoさんは
スクルージに幻を見せて
優しい心を取り戻させようと考えました。

最初に「過去のクリスマスの精霊」となって
スクルージを訪ね、過去の幻を見せました。

そのころのスクルージは明るくて、
学校ではみんなの人気者でした。

物知りだし、落ち着いた性格だったので
「スクルージ」をもじって「スクール爺」とよばれ
慕われていたのです。

それが、いつのころからか、
すっかり強欲なぞうさんへと、
変わっていってしまったのでした。

次に「現在のクリスマスの精霊」は
街のみんながクリスマスを祝っている様子を
スクルージに見せました。

けれどスクルージがけちなので
豊かなお祝いはできません。
中には具合の悪い人もいます。
それでも、みんな精一杯に、
パーティを楽しんでいるのでした。

スクルージは少しだけ、
胸が痛みました。

 

さらに「未来のクリスマスの精霊」となったCocoさんは、
「このままでは大変なことになりますよ」と
冷たく言いました。

「あなたは今以上に、誰からも相手にされなくなり
一人ぼっちの、とても寂しい生涯を送ることになってしまいすよ・・・」

スクルージはそれを聞いて、
とても悲しくなってしまいました。


そして、今日からは、
みんなに親切なスクルージになろうと決めたのです。

 

それは良かったのですが
心を入れ替えたスクルージは、
自分の未来がちゃんと変わったのかどうか。
それが気になって仕方がありません。

精霊のCocoさんに会うたびに
「私の未来はどうなりましたか。
是非見せてください」としつこく頼むのです。

「ねえねえ。見せてくださいよう」
本当に、しつこいです。

精霊のCocoさんはすっかり根負けして
「わかったわかった。見せてあげよう」
と、ため息をつきながら応じました。

ぴろぴろぴろり~ん♪

すると、恐ろしい幻が見えました。

未来を気にして、
何度もその幻を見たがるスクルージに
精霊のCocoさんはとうとう、
堪忍袋の緒を切ってしまい
スクルージの鼻にがぶりと噛みついているのです・・・・・・。

 

スクルージは大慌て。
精霊に噛みつかれて怪我をしてしまったのでは
「サイレント・ナイト」どころか、救急車の
「サイレン、鳴ると」になってしまいます。
そんなことになってしまっては、大変です。

未来のことばかり心配するのはもう止めて、
毎日を一所懸命
暮らそうと
スクルージは、決心したのでした。

めでたしめでたし♪

 

 

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