イスラーム勉強会ブログ

主に勉強会で扱った内容をアップしています。

ニカーの定義など

2008年10月19日 | 法学(フィクフ)
ニカー(フ)の定義:
  単語の意味:一緒になること、集まること
  法的な意味:夫婦間の楽しみを法的に許容する内容を含んだ契約
  二個人を一つにするため、また片方が相手と一緒になるためこのように呼ばれる。
  アラブはニカー(という単語)を契約や性交や楽しみという意味で使用する。
  しかし実際には契約の意味を持ち、比喩的に性交を指す。
  クルアーンに出てくるニカーは契約として登場し、性交の意味は持たない。

  『يَا أَيُّهَا الَّذِينَ آمَنُوا إِذَا نَكَحْتُمُ الْمُؤْمِنَاتِ ثُمَّ طَلَّقْتُمُوهُنَّ مِن قَبْلِ أَن تَمَسُّوهُنَّ فَمَا لَكُمْ عَلَيْهِنَّ مِنْ عِدَّةٍ تَعْتَدُّونَهَا فَمَتِّعُوهُنَّ وَسَرِّحُوهُنَّ سَرَاحًا جَمِيلًا 』(信仰する者たちよ、あなたがたは信者の婦人と結婚し、かの女に触れないうちに離婚する場合は、かの女らに就いて定めの期限を計算しなくてもよい。かの女らに贈与をなし、面目を立ててきれいに離別しなさい。)部族連合章33-49

ニカーの施行:イスラームは結婚を施行し、それに伴いはっきりとした規則が制定されているが、社会の保全、家族の幸福、高徳の拡散、マナーの保守、人類という種の存続のためである。

ニカー施行の根拠:クルアーン、スンナ、ウンマの意見一致
  クルアーン:3-3
        24-32
  スンナ:《若者たちよ、可能であるなら、結婚しなさい。それ(結婚)は視線を低くするのに役立つし、恥部を守るのによい。結婚できない者はサウム(断食)するように。それは実に自制に役立つ。》(アル・ブハーリー)

  意見一致:各時代の学者たちによる意見一致が実現している

結婚の勧め:結婚には個人や社会に返還される多くの有益なことがあるため、イスラームは結婚を勧めている。

  預言者(S)は言われた:《現世はマターウである。現世における一番よいマターウは誠実な女性である。》(ムスリム)
  マターウ:役立つこと、一瞬の喜びを伴うもの

  アッラーの使徒(S)は言われた:《この4つは使徒たちの慣習である:慎み、香料を付けること、スィワーク(歯の掃除)、結婚》(アッ・ティルミズィー)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿