通勤経路にある公園の老木が、ときおり語りかけてくる。
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俺は、何百年の間、ここでお前達人間が、俺の前をとおり過ぎる
のを見ながら、必死に声をかけてきたのだ。。。
残念ながら、お前達人間の多くには、その声は届かなかったようだ。。
俺の言いたいこと?
そうさな。。。。。
この厳寒の地で、風雪に耐えながら、俺の学んだことは、二つ。
こんな私にも葉を一杯に茂げらせた、青春の時期があった。
しかし今は、見てのとおり、すっかり老いてしまった。。
どんなものにも、老いは必ずやってくるのだよ。
それは避けられない宿命だ。よく覚えておくがいい。
そしてもう一つ。
老いるに従って、コケやら、草やら、虫けらやら、自分の周りに集まって
くるものたちに、精一杯、優しくしなければならない。
見てごらん。
今となっては、俺の方が彼らに守られ、生かされているのだ。。。。。
人生には必ず、終焉が訪れる。
老いてから先の人生では、自分の周りで、自分を支えてくれる
すべてのものに感謝しながら、日々を生きることが大事なのだ。
俺はつくづくそう思う。。。。。
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オイラは一礼して、この場所を後にしていた。。。。。
【 ラッコマン・オリジナルソングス 】
うつろい http://www.youtube.com/watch?v=0d4O1hcl53E