自分が小学校の頃は、まだ給食が普及していなかったので、
毎日、お袋の弁当だった。
だいたいが、毎日、卵焼き、魚肉ソーセージ(マヨネーズかけ)、
煮豆だったように記憶している。
ある日、小学校の昼食タイムに重大ニュースが発生した。
一人の友達が「ふりかけ」を持ってきたのだ。
それも丸味屋の「のりたま」である。
当時、この「のりたま」の中には、エイトマンのシールが漏れなく
1枚入っていて、男の子にとっては羨望の的だったのだ。
みんなが羨ましそうに、のりたまの友人を見つめる。
彼は、おもむろにのりたまのパッケージを開封して、白いご飯に、
サッ、サッ 、サッと振り始める。
ひとしきり振りかけた後で、パッケージの中からシールを取り出す。。。。
エ、エイトマンが走っている。。。。。
中には、この友人に「ちょっとでいいから、ふりかけ頂戴」と言って、
ちゃっかりかけてもらう者もいた。
自分も食べてみたかったが、自尊心から「頂戴」と言えず、我慢した。
その日の晩、お袋にこうお願いした。
「今日、○○くんが弁当に振りかけをかけて食べていた。僕もふりかけ
が欲しい」
このときに「エイトマンふりかけ」が欲しいとは言えなかった。
エイトマンふりかけは、値段が高かったせいもあったし、シールが欲し
いのだろうと悟られるのも嫌だったからだ。
翌日のお弁当を開いてびっくりした。
確かにふりかけが入っていた。
永谷園の「磯の吹き寄せ」。。。
4パックくらいセットで入ってお安いものだった。。。
自分は、友達の話題にならないよう、指摘されないよう、片手で弁当
を隠すようにして食べた。。。。。
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